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『舞いあがれ!』さだまさしの語りの“正体”はバラモン凧 「舞のおじいちゃんみたいな感じ」

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さだまさし『舞いあがれ!』写真提供=NHK

 10月3日より放送がスタートしたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で「語り」を担当しているさだまさしよりコメントが寄せられた。

参考:さだまさし、朝ドラなどドラマ界で売れっ子に? 『石子と羽男』を導く温かな光

 さだは「語り」を担当することが決まったとき、「まさかナレーションをやるとは思いませんでした」と驚きのオファーだったことを明かす。

「長年『朝ドラの主題歌をやりたい』と言い続けているので、洒落で、『また主題歌じゃないの?』とは言いましたけれど(笑)。これはもう、『お約束』のコントになっています。昨年の『カムカムエヴリバディ』の平川唯一役に続いて2年連続の出演となります。『こんなに続けて出ていいのかな』とも思ったのですが、僕は長崎県出身ですので、五島列島が舞台になるとうかがい、ご縁を感じてお受けしました。中学2年生のときに『おはなはん』にハマって以来、視聴者として『連続テレビ小説』を見続けています。朝ドラはいつの世も、その時代が抱えているものを拾い上げてくれるので、『ご時世』がはっきりと見えますよね。なるべくたくさんの視聴者の方に満足していただけるように番組を作るのは、大変だと思いますよ。そのナレーターですから、責任は重いです。ツッコまれないようにしなきゃ(笑)」

 今回の「語り」は思っていたイメージとも違っていたようで、「あんまりベラベラしゃべらないタイプだったので、ありがたかったです。ナレーションというのは、ただのト書きじゃないんですよね。必要最低限のことをきちんと伝えつつ、登場人物たちの気持ちを支えるという役割。今回、僕の『役どころ』というか、語りの『発し手』は、五島列島の名物である『バラモン凧』なんです。五島で育った人にとっては、子どものころからいつも身近にある凧たこで、五島らしさを表すものといえばこれ、という象徴的なものです。ナレーションにもいろんな方法論があって、キャラクターを強く打ち出して、出演者のひとりになっていくような作品もあるけれど、今回はそういうタイプではないので、楽ですよ。舞のおじいちゃんみたいな感じで見ていればいいので」とコメント。

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 「台本だけ読んで想像でつけていくのと、実際映像に声をつけるのとでは全然違う」とさだは今回の語りについて語る。

「『ここ、ナレーションいらないなあ』と思ってしまうくらい、素晴らしい画がたくさん登場します。収録の最初のほうは、演出の方から『もうちょっと明るいとどうなりますか?』とか、『もうちょっと押したらどうなりますか?』『もう少し「さだまさし」を出したらどうなりますか?』とか提案をいただいて、お互いに探りながらやっていました。いいところで綱引きができていれば最高ですよね。とにかく、『聞いてわかる』ようにするのはとて
も難しいです。僕は九州人でイントネーションが怪しいので、『アクセント辞典』を常に携帯して、鼻濁音などにも気をつけています」

 最後に視聴者に向けて、「子どもの頃はよく熱を出していた舞が、おばあちゃんの住む五島に預けられ、心と身体が健康になって、だんだんと彼女の自我が目覚めていくあたりから、どんどん面白くなっていきます。五島で出会った人々と『バラモン凧』をきっかけに、舞は空を飛ぶことにあこがれ、人力飛行機の制作を経て、航空学校を目指します。もしかしたら、『舞いあがれ!』で舞の奮闘を見た若い女性のなかに、パイロットを目指す方が増えるかもしれませんね。印象に残るシーンや、見どころも随所にあります。五島の景色は美しいし、お話にはちょっとホロッとさせられるし。登場人物はみんな、情にあつい、温かい人たちなんだけれど、それぞれに生活の苦労もあるし、情の行き違いもある。よかれと思ってする災いもある。意外な人が助けてくれたりもする。作り手が『見据えているもの』がちゃんとしている作品です。それから、長崎らしさがとてもよく出たドラマだと思います。『地元枠』として登場する医師役にもご注目ください。『あ~、長崎や~』って。ホーム感がばっちり出ます(笑)」とメッセージを送った。(リアルサウンド編集部)

 
   

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