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ブルース・ウィリスが肖像権をディープフェイク会社に売却という噂の真相

カラパイア


image credit:brucewillisbw/Instagram

 有名なハリウッド俳優、ブルース・ウィリスが、今年3月、失語症を理由に俳優業の引退を発表し、映画業界やファンの間には大きな衝撃が走ったが、先日、複数のメディアによってウィリスが自身の肖像権をディープフェイク会社に売却したと報じられた。

 これは、ディープフェイク技術で、自身のAIによる複製(デジタルツイン)を映画や広告に出演させる権利を譲渡したという意味だ。

 だが、どうやらこれは誤った報道だったようで、ウィリスは代理人を通じて、売却をした事実はないと伝えている。

ブルース・ウィリスが肖像権を売却し、AIで作品に登場?

 先日、複数のメディアで、ブルース・ウィリスが将来の映画や広告のキャンペーンに使用される自身の肖像権を、ディープフェイク会社『Deepcake』に売却したことが報じられた。

Bruce Willis Becomes First Celebrity to Sell Rights to Deepfake Firm

 Deepcake社は、有名人の「デジタル・ツイン」を作成する会社だ。デジタル・ツインとは、様々な用途で使用できる物理的資産、プロセス、人、場所、システムおよびデバイスのデジタル複製のことを意味する。

 ウィリスは2021年にロシアの通信会社「メガフォン」の広告に登場しているが、今回Deepcake社と協力してウィリスの「デジタル・ツイン」を雇用した広告企画が作成されており、サイト内ではウィリスの顔が俳優コンスタンチン・ソロヴィヨフの顔にすり替わっている。

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 また、ウィリス本人からだというコメントもサイト内に記載されている。
自分の特徴についての緻密さがよく表現されていて、とても気に入りました。時間を遡る絶好の機会だとも思いました。

『ダイ ハード』と『フィフス エレメント』のシーンを使用し、AI プラットフォーム上で動作する自分の似顔絵を作成したので、私のキャラクターは当時のイメージによく似ています。

現代のテクノロジーの出現により、私は別の大陸にいても、コミュニケーションを取り、仕事をし、撮影に参加することができました。これは、私にとって全く新しい興味深い経験です。私たちのチームに感謝しています。

肖像権を売却したという事実はないと本人代理

 ウィリスの引退発表は世間で大きな衝撃を呼び、さらに今回、「ウィリスがディープフェイク会社に肖像権を売却」と報じられたことで再び注目を集めたが、実はこれが事実でないことを、本人の代理人が伝えたという。

 広範囲の報道を受けて、ウィリスの代理人はThe Hollywood Reporterの中で「ウィリスはDeepcake社と提携も契約もしていない」という声明を発表した。

 Deepcake社も、デジタル肖像権はウィリスのみに帰属しており、売却することはできないとThe Hollywood Reporter誌に述べたようだ。

 ただし、今後肖像権を使用するか否かはウィリス次第ということなので、もしかしたら今後、AIという形で彼の新たな作品を見ることができるかもしれない。

 また、この技術によって、今は亡きスターたちの活躍する姿を、将来見ることができる可能性もある。
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ダース・ベイダーの声はAIが引き継ぐことに

 ちょうど先月、俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが映画「スター・ウォーズ」シリーズで長年担当していた「ダース・ベイダー」の声を引退することを発表したばかりだが、ジョーンズも将来のプロジェクトで自身の声を AI で再現することを承認したということだ。

 ただ、ディープフェイクは規制されていない新技術分野であるため、既にインターネット上で悪用されていることが伝えられており、有名人と一般の人々の両方に倫理的および安全性に関する多くの影響を与えていることが懸念されている。

References:Bruce Willis did not sign rights for deepfakes to replace him in future films and advertisements | Mashable / written by Scarlet / edited by parumo


追記(2022/10/04)本文を一部修正して再送します。

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