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楽しんで防災を!DIYで自宅避難できる家づくりに取り組む西野弘章さんに聞く⑤ 

防災ニッポン

もともとは古くから世界中で行われているものですが、国内でその普及啓発活動をされている方に出会って、興味を持ちました。

70cm四方の厚紙に、アルミホイルを貼って湾曲させる。その中心に黒いなべを置いて調理します(写真)。

写真説明:自作のソーラークッカー。材料費は300円。

1時間でご飯も炊けるし、煮込み料理もできる、ケーキも焼けます(=写真)。ゆで卵は30分あればできます。災害時のコンテンツの一つとして、ぜひ紹介したいと思っています。

写真説明:ソーラークッカーでカレーライスもできる

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もう一つ、防災対策としてお勧めなのが、家庭菜園、ベランダ菜園です。

被災時に食べたかったもの

食料の備蓄は、カンパンなど普段食べないものでなく、日頃から食べているレトルト食品や缶詰などを消費しつつ買い足す「ローリングストック」で備蓄することが広まりつつあります。普段の暮らしの中で食べているものを被災時にも食べることが大事だと言われるようになってきました。料理を多めにつくって、冷凍しておくのも自宅避難では役立ちました。

こうした災害用の備蓄に加え、実際に被災して特に食べたいと思ったのが、生野菜でした。プランターで育てた葉物の野菜を冷やしてご近所にお届けしたら、とても喜んでいただけました。

庭で野菜をつくったり、ベランダでベビーリーフを育てたり。家庭菜園を防災対策としてとらえている方は少ないと思いますが、そんな趣味があれば、いざと言うとき、助かります。

写真説明:西野さん宅のプランターで育てている葉物野菜。被災時には冷やして近所に配り、喜ばれたという。

 いつもの暮らしから

災害が起きた時、自宅避難ができれば、大人はもちろん、お年寄りや小さい子ども、ペットと暮らしていて、避難所に行くよりもはるかにストレスの少ない生活が送れる可能性があります。

そのための対策を、使命感ではなく、いつもの暮らしを少しずつ見直して、楽しんでやれるものにできれば、と思っています。(写真はすべて西野さん提供)

 プロフィル 西野弘章(にしの・ひろあき)さん

出版社で雑誌編集に携わった後、独立。それを機に家族とともに千葉県・房総半島へ移住する。釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者。著書に「避難所に行かない防災の教科書」(=写真)「小屋大全」「DIY工具50の極意」などのほか、釣り関係の著書も多数。

<執筆者プロフィル>
館林牧子
読売新聞 専門委員

※「DIYで自宅避難できる家づくりに取り組む西野弘章さんに聞く」はこれで終了です。
DIYで自宅避難できる家づくりに取り組む西野弘章さんに聞く①

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