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NCT、SEVENTEEN、TREASURE……日本での大規模公演が続々 コロナ禍でも人気広がり続けた背景

Real Sound

『NCT 127 2ND TOUR ‘NEO CITY : JAPAN – THE LINK’』

 音楽業界が着々とウィズコロナ時代への足を進める中、以前にも増した勢いでK-POPアーティストが日本にて多くの公演を開催している。なぜ彼らはこのコロナ禍においても人気が高まり、さらなる飛躍を続けているのだろうか。

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 「開放」と「拡張」という類をみないコンセプトを持つ多国籍グループ・NCTは、2016年のNCT Uのデビューを皮切りに、NCT 127、NCT DREAM、WayVとグループ内ユニットが続々とデビューした(※NCT Uは活動ごとにメンバーが異なり、2016年のデビュー曲「The 7th Sense」のメンバーはテヨン、マーク、テン、ジェヒョン、ドヨン)。その中でも、NCT 127は2018年に日本デビューを果たし、2022年5月から6月にかけて東名阪でのドームツアーを成功させた。また、NCT DREAMは、先日日本公式ファンクラブが設立され、11月から約2年半ぶりとなる日本ツアーが予定されている。彼らは、コロナ禍以前からV LIVEでリアリティ番組を配信し、コロナ禍以降はさらに提供するコンテンツを多様化させてきた。さらに、NCT LABというプロジェクトを始動させ、ソロ曲・自作曲・ユニット曲の活動も行うなど幅を広げている。

 2015年に韓国デビュー、2018年に日本デビューを果たしたSEVENTEEN。2020年、新型コロナウイルス感染拡大の煽りを受け、日本でのドームコンサートをはじめ多数のコンサートが延期や中止を余儀なくされた。彼らはその後も、韓国国内のみではなく日本へ向けた活動も積極的に行ってきた。シングルやミニアルバムの発売はもちろんのこと、スペシャルファンミーティングやオンラインコンサートなどその活動は多岐に渡る。また、メンバーのJEONGHAN(ジョンハン)はもさを。の「会いたい」のカバー、JUN(ジュン)は高橋優の「ヤキモチ」をYouTubeにて公開し、日本のファンを喜ばせていた。

 感染症流行後、初となる対面のファンミーティングが2022年5月にさいたまスーパーアリーナにて開催された際には、日本入国後の自主隔離期間にV LIVEで深夜に6時間にわたり配信を行うなど、積極的にファンとコミュニケーションを取っていた。確実にファンの心を掴み続けた彼らは、延期していたドームコンサートを満を持して11月から12月に開催予定だ。

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 YGエンターテインメントよりiKON以来約5年ぶりとなる2020年にデビューしたTREASUREは、2021年に日本デビューも果たした。コロナ禍でのデビューとなった彼らだが、2022年初めにリリースされた『THE SECOND STEP : CHAPTER ONE』リード曲「JIKJIN」は米ビルボードのグローバル200にチャートインし、同ミニアルバム収録の「DARARI」もTikTokなどSNSを通じ世界的にヒットするなど勢いを増している。また、リアリティ番組『TREASURE MAP』を2シーズンに渡りYouTubeにて配信、日本人メンバーが日本へ休暇に訪れた際の様子も同様にYouTubeにアップされている。

 さらに、メンバーのPARK JEONG WOO(パク・ジョンウ)が優里の「ベテルギウス」カバーをTwitterにて公開した。また、初の地上波冠番組『TREASURE COLLECTION』(フジテレビ /関東ローカル)が放送されるなど、日本へ向けた活動も多く行ってきた。TREASUREが2022年11月から2023年1月にかけて、韓国アーティストの初来日ツアーとしては史上最多の動員数となるアリーナツアーを行うのも納得だ。

 NCT、SEVENTEEN、TREASUREはコロナ禍において、実際に会場で行われるコンサートの中止を余儀なくされたが、彼らは前進し続けた。新曲リリースはもとより、積極的にYouTubeにて動画を公開、ヨントン(韓国語で映像通話を意味する「ヨンサントンファ」)の開催、オンラインファンミーティング、オンラインコンサートの開催、ユニットやソロ活動など、日本をはじめ世界の人々が場所を問わず彼らに触れることができるコンテンツを提供し続けた。他にも、日本のアーティストの楽曲をカバーすることでより身近に感じられるよう工夫をするなど、日本のファンも距離やタイムラグを感じずに「推し活」ができた。これが、コロナ禍の自粛期間中に、YouTubeをはじめとするデジタルのコンテンツに触れる人が増えたことと重なり、新たな層・新たなファンに「見つかる」機会を増やし、コロナ禍においても人気が高まった大きな要因であると考えられる。

 もちろん、彼らのみではなく、他のK-POPアーティストも活動する場所をコンサートなど「生」であることだけに縛られずに、素の表情や多くの魅力を届ける場所や方法を増やし続け、新たな技術と組み合わせることで「オンラインだからこその付加価値」をファンへ与えてきた。また、韓国には兵役制度があるために、期間が空いてもファンを離さないアイデアがあったことも考えられる。そうした背景もあり、コロナ禍で生で会えないという状況においてもファンがアイドルを「遠い存在」だと感じず、結果としてさらなる人気に繋がったのではないだろうか。

 再びK-POPアーティストの公演が日本でもみられるようになった今、今後の彼らの活躍がとても楽しみだ。(JIA)

 
   

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