今走っている距離が以前より楽に感じるようになったら、それは体力がついてきた証拠。そろそろ走行距離を伸ばしてもいいタイミングです。しかし、距離を伸ばすと言ってもどれくらい伸ばすのが今の自分にとって適当なのか、ピンと来ない人も多いはず。
人によってランニングの距離や頻度、目的も違うため、一律に距離を指定するのは難しいですが、初心者の方なら一度に伸ばす距離は1~2キロメートル、中級者の方も3キロメートル程度を目安とし、少しずつ距離を伸ばして体を慣らしていきましょう。これを週に2~3回のペースで1カ月も続けていると、だいぶ楽に走れるようになってくるはずなので、さらに距離を伸ばして負荷を上げていきます。
このように段階的に距離を伸ばしていくことで、自然と長距離を走れる体になっていくことでしょう。
ある程度長い距離を走れるようになったら、練習日を散らすことも大切です。本人に自覚はなくても体はランニングのダメージを受け、疲労が蓄積していきます。疲れが残ったまま走っているとケガをする可能性も高いので、とくに距離を伸ばした直後は1回走ったら1~2日間隔を空けるよう心がけるといいでしょう。
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』はこんな人におすすめ!・一からランニングを始めてみたい!
・ランニング初心者だけど自分が正しくできているか知りたい
・大会に出場できるようにトレーニングを積みたい!
以上の方には本書は大変おすすめな本です。
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本書『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』はこれからランニングを始めたい人、始めたばかりの人に向けた入門書的な一冊です。ランニングをする上で最も重要なことは「習慣化」です。これからランニングを始める方や始めたての方は、自分がランニングを継続できるのか不安になっている人も多いでしょう。ここでは最も大切であり、なおかつこれさえクリアできればゴールと言っても過言ではない、「いかにランニングを継続するか」について、ご紹介しましょう。
苦しければ歩いてもOK!まず前提として運動不足の初心者が、最初から何十分も走り続けるのは難しいと思います。そもそも走るための筋力が不足していますから、無理して走り続けると、下半身に負担がかかってケガをする恐れもあります。そこで、これからランニングを始める皆さんにとっておきのアドバイスがあります。それは「苦しくなったら歩けばいい!」です。
運動による健康効果は、継続することで得られます。継続するためにはモチベーションが不可欠で、「楽しいから続けたい!」と思えることが重要です。まずは無理せずにハードルを下げ、体を動かす楽しさを知っていきましょう。
初心者がランニングを楽しむコツとは?初心者が運動を楽しむコツは「少し頑張れば達成できる目標」を設定することです。たとえば、ある区間にかかった時間が10分だったら、次回は10秒縮めてみよう、といった具合です。10秒ならば、ほんの少し歩く速度を上げたり、ほんの少し走る距離を伸ばしたりするだけで達成できますからね。小さな成功体験の積み重ねがモチベーションに繋がります。
ランニングを楽しみたいすべての人に向けた一冊