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日テレドラマ3作品が視聴率4%台の“惨劇”でも局内で「及第点」とされるワケとは?

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 橋本愛が主演した7月期のドラマ「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)最終回(9月21日)の平均世帯視聴率は4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。初回7.5%でスタートし、その後は5%台をウロウロしていたが、まさかの最低視聴率更新で締めくくることとなってしまった。

「裏番組のドラマ『テッパチ』(フジテレビ系)が前週で終了。数字が上向くかと期待されましたが、『テッパチ』は『トラコ』に輪をかけて低い数字でしたから、大きな変化はありませんでした」(テレビ誌ライター)

「家庭教師のトラコ」は11年前にドラマ「家政婦のミタ」で40%超えの高視聴率を叩き出した遊川和彦氏のオリジナル脚本で、夢よもう一度と同じスタッフが集結したものの、力及ばず敗退。

 それに以上にひどかった日テレドラマが、林遣都と仲野太賀ダブル主演の「初恋の悪魔」で、最終回(9月24日)の平均世帯視聴率は4.6%だった。

 それよりさらに下がまだある。King & Prince永瀬廉主演「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」は最終回(9月25日)で4.4%を記録。永瀬は今回、満を持しての地上波連ドラ初主演だっただけに、爆死というよりもはや惨劇と言ったほうがいいかもしれない。

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 それでも「日テレは大してこたえていない」と話すのはテレビ関係者だ。

「日テレは11年連続年間個人視聴率3冠王を更新中。その原動力はバラエティ番組です。今夏、『主要バラエティ番組コア視聴率ランキング』で、日テレはベスト20のうち16番組を独占。コア視聴率というのは、個人全体視聴率の中でいちばん購買力があり、スポンサーが重要視する13~49歳の男女を示します。日テレはこの視聴者層でダントツの強さを誇っています。たとえドラマの世帯視聴率が1ケタの爆死だったとしても、何の心配もいらないのでしょう。日テレはこのコア視聴率を他局に先駆け導入しており、テレビ離れの激しい若者とその次のもっと若い世代、つまり今後50年先を見据えたターゲットに響く視聴者掘り起こし策を実践し、見事に成功を収めている。若年層に狙いを絞った番組作りの結果、バラエティ番組優先となり、7月期のドラマ3本は、世帯視聴率では胸を張れた数字ではないもののコア視聴率においては合格点の2%以上をクリア。『新・信長公記』も20万を超えるツイートを記録し、トレンド1位になっていましたから、訴求効果は十分だったと言えるでしょう」

 本来なら爆死ドラマの戦犯として主演俳優は叩かれそうなものだが、コア視聴率最重視の日テレだったことで不問のようだ。

 世帯視聴率から個人視聴率、ひいてはコア視聴率が定番になるように変えていく日テレ。かくて今後も一人勝ちが続いていくのだろうか。

(塩勢知央)

 
   

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