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【インタビュー】愛に溢れた女になりたい眉村ちあき、LINE CUBE SHIBUYAワンマンは「大海にします!」

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10月30日にLINE CUBE SHIBUYAで開催されるワンマンライブ<眉村ちあきの音楽隊 – Episode 2 ->。彼女のライブはPCで流すトラック、ギターの弾き語りによる「1人」のスタイルが多いが、今回の公演は「バンド形態」となる。メンバーは兼松 衆(Key)、越智俊介(Ba / Shunské G & The Peas、CRCK/LCKS)、小西 遼(Sax / CRCK/LCKS)、吉田雄介(Dr / tricot)、qurosawa(Gt / POLLYANNA)。若手実力派ミュージシャンが集うこのライブへの意気込みを、眉村ちあきにじっくりと語ってもらった。

  ◆  ◆  ◆

■大人になったのかもしれない

──音楽隊のライブは、昨年の中野サンプラザ以来、2回目ですよね?

眉村:はい。「この人たちの前だったら何やってもいい。ついてきてくれるな」と。「ついてきてくれる」って言うとおこがましいですけど、振り回しても全然平気そうな顔をしているから(笑)。「またやるならこのメンバーかな。絶対に想像を超えてくれる」という確信が前回生まれたから、また一緒にやりたかったんです。あと、「バンド編成でできるんだぞアピール」もしていかないと。だってフェスに呼んで欲しいじゃないですか? 「またバンドでやってる」って思ってもらって、早くいろんなフェスに呼んでいただきたいんです。

──眉村さんがフェスにあまり呼ばれないのはなぜなのか、僕も前から不思議で仕方ないんです。絶対にお客さんが大喜びするのに。

眉村:そうなんです。「伸びしろのある新しい人を今の内に出しておいたほうが良くない?」って思うんですよね。例えば私とか(笑)。

──(笑)。眉村さんのライブは即興の要素も多いですから、バンドメンバーはそれに臨機応変に対応できて、しかも一緒に楽しめる人が良いですよね?

眉村:そうですね。「それ聞いてないんだけど」みたいな顔をされると、「え? 言ってないんだけど」っていう話なので。「今思いついたからやろうよ」っていうのを楽しんで欲しいんです。だって音楽って楽しいから、「楽しいよねえ?」っていう気持ちでいっぱいになりたいんです。トラックを流すんじゃなくて、生で演奏するバンドだったら何でもできるわけじゃないですか? 例えば「今から5曲、新曲をやります!」って言ってもその場でできるわけだし。そういうところに無限の可能性を感じるし、1人ではできないことができるから、絶対的な信頼をバンドメンバーのみんなに託してやりたいです。


──そもそもマユムラー(眉村ちあきファンの呼称)のみなさんも、眉村さんの即興に対して即興で返して楽しんでいますからね。あれって、すごく音楽的だと思うんです。

眉村:ね? マユムラーのみんなを私が鍛え上げて、「ついてこれるよね?」って圧をかけて「絶対についていかなければならない」っていう空気にさせて、手拍子とかでついてこられるように教育しました。

──武道館で眉村さんが「ヒューマン!」って言って両手で作る謎のハンドサインを掲げたのだって完全にあの場の思い付きですけど、マユムラーが一斉に同じハンドサインを掲げて返したのは、なんだか妙に感動的でしたからね。

眉村:そう。私もあれをやりながら「ん? なんだこれは?」って思っていました(笑)。

──意味なんかなくて、あの瞬間にあれをやりたかったんですよね?

眉村:はい。「楽しいからやる!」、それだけです。

──客席にいた僕らも「なんでこのハンドサインをやってるんだろう?」ってわからなかったんですけど、「楽しいからやる!」っていう気持ちそのものでした。

眉村:それでいいんですよね。

──音楽ってリズムとか、しっかりとした土台がないといけない部分もありますけど、はみ出していいところもたくさんあるはずのものですからね。

眉村:はい。「はみ出して!」って言ったら自由にはみ出せるし、「はみ出さないで!」って言ったらはみ出さないで音楽隊のみんなもやってくれると思います。今までもバンドでやったことはいろいろな形であるんですけど、今が一番しっくりきています。



──キーボードの兼松さんとの出会いは、やはり大きかったんですかね?

眉村:そうですね。兼松くんは私の好みの延長線上で想像を超えてくれるから、「その手があったか!」っていう感じで刺激を貰えるし、兼松くんのせいで病んだこともあります。「こんなにすごい人がいるんなら、私なんか要らないんじゃないか?」って(笑)。それくらいすごいです。「絶対に負けたくない」っていう気持ちと、「めっちゃリスペクト」っていう気持ちとがある感じです。

──眉村さんはライブ以外でも曲作り、アレンジも1人でやることがずっと多かったですけど、この2年くらいでその辺が変化してきていますよね?

眉村:はい。『マルコッパ達』のカップリングのTACOS BEATSさんとのコラボの曲「浜で聴くチューン」も、ビートはTACOS BEATSさんで、そこに私がのっかっていますから。1人でやっていたら自由にやりたいことがやれて楽な部分もあるんですけど、誰かと一緒にやると「その手があったか!」みたいな発見があるから、そういうのも自分がこれから大きくなるために必要だと思っています。「知らない世界を見るためには誰かから学ぶのが一番早いのでは?」って思いながら冒険中なんです。昔は作詞作曲編曲全部を自分でやるのがいいっていうプライドがあって、ずっと1人で作っていたんですけど。


──「弾き語りトラックメイカーアイドル」ですからね。

眉村:はい。その肩書は今もずっとあるんですけど、「トラックメイクもできるけど、しないこともたまにあるかもね」みたいな。例えばザ・リーサルウェポンズさんとの曲(サムライディスコ feat.眉村ちあき)も、本当にゲストボーカルなだけなんです。作詞もしていないし、歌い方のアイディアも出していないんですよ。そういうのも「面白いな」って思える自分がちゃんといて、「そんな扉もあるんだ?」っていう発見をし続けています。学んでいることを全部自分の糧にして成長したいし、成長するためには「自分だけじゃないと嫌!」って言っている場合じゃないなと思っています。大人になったのかもしれない。

──ザ・リーサルウェポンズとの曲もそうですけど、誰かから提示されたものをそのまま受け入れても、眉村ちあきならではのものが出ますからね。


眉村:そうなんですよ。言われた通りにやって個性が失われることもあると思うんですけど、「どうしても出ちゃってるんだ?」っていうのがあって、そういうのはラッキーだなと思います。「これって眉村さんの声だよね?」ってわかってもらえるような声で良かったです。前までは「この声が私」って言わないと気づいてもらえない気がしていたけど、「このCMの曲、眉村ちあきじゃね?」って気づいてもらえることが増えて、声の個性にちょっと自信がつきました。この2年くらいでちゃんと自信がつきました。だからこそ、ちゃんと怒るようになったんですよ。今までは「こんな曲、駄目でしょ」って言われたら、「私のセンスがなかった。ごめんなさい」ってなっていたのに、「え? いいでしょ、これ? 私の曲、最高だからね。だから文句言わないで」って思います(笑)。自己肯定感が上がりました。自分の曲に自信を持って歌えるようになって良かったです。

◆インタビュー(2)へ



■セレブはちゃんと休んでベストコンディションに持って行く

──眉村さんは感覚的な創作をするミュージシャンですけど、そこに音楽理論に裏付けられたこともできる人が加わると、可能性がいろいろ広がるでしょうね。

眉村:はい。だから音楽隊のバンドでの編曲も、本当にすごいと思っています。

──一緒に作業をするミュージシャンも、眉村さんの発想に刺激を貰うことがよくあるはずです。例えば「ピッコロ虫」のピアノなんて、わけがわからないのに、なんだかものすごく良いですからね。あれは理論に沿って作ることはできないフレーズですよ。

眉村:あれ、手の甲で弾いてますもん。「なんでもいい」っていう感じで弾きました。


──そういう発想をする眉村さんと、音楽隊のみなさんのやり取りは、面白そうですね。

眉村:兼松くんに、「ここはこうしたいから、なんとかして」ってグニャグニャポン!みたいな意見を言うんですけど、「うわあ~。わかりました……」みたいな感じで頑張ってくれています。

──グニャグニャポン!みたいなぶっ飛んだ発想でありながらもキャッチーな曲になるのが眉村さんの音楽の独特さです。それは今後も変わらないでしょうね。

眉村:はい。キャッチーではあり続けたいと思っています。心に迫ってくる歌い方もしたいと思っていて。この2年くらいで圧倒的に歌が上手くなったなって思うんです。前と比べて全然ハートが違うし、意識も違うし。半分の半分の半分も音がズレないように、めっちゃ気をつけて歌うようになってきました。1音1音に対する意識が昔とは全然違いますね。「ブレスをマイクに入れるか、入れないか」みたいなことも考えるようになりました。だから1本のライブでめっちゃ頭が疲れるようになりました。前だったら「1日何本でもできるぜ!」っていう感じだったのに。

──1日に何本か掛け持ちでイベントに出たりしていましたからね。

眉村:はい。体力は無限なんです。でも、私、頭は無限じゃないんですよ。だからライブよりラジオの方が疲れて、お腹も空くんです。でも、最近はライブをすると、めっちゃ疲れる。「ライブって疲れるんだ?」って思って(笑)。

──疲れるのが自然です(笑)。

眉村:最近『ima』ツアーが終わったんですけど、1本1本でめっちゃ疲れちゃって、2日連続でやった時とか、2日目はリハが終わった後に昼寝をしないとやれないくらいだったんです。自分が疲れることに気づきました、今年(笑)。今まで疲れたことなかったのに。「アリーナ、ドームとかでやって、世界で活躍している人ってもっと大変なのかも」って思って、1個扉が開いた気がしています。「あと3個くらいさらに開けないといけない」って思ったら、「すごい人たちはどれだけケアをしてるのかな?」とか思います。

──ベストコンディションを保つために、スーパースターたちはいろいろやっているはずです。

眉村:そうですよね。だから私も休むことを覚えました。昼寝するのもそうです。ちゃんとお風呂に入ってアロマを焚いて寝ているセレブとかいるけど、あれはちゃんと休んでベストコンディションに持って行くための仕事の1つなんですよね。そういうことを学んで、意識が広がりました。

──コンディション維持に対する意識が高まったし、歌の進化も感じるようになっているんですね?

眉村:はい。今、1年前の映像とかを観ると「めっちゃ下手やん!」って思います。

──1年前とかも、歌のレベルは高かったですよ。

眉村:ありがとうございます。でも、まだまだだったって気づけて良かったです。トイズのスタッフさんに蒸気で喉を潤すやつを貰ったんです。でも、それがまだ使いこなせていなくて。蒸気が喉に届くのを待っていられないんですよ。「まだかなあ」ってなっちゃって、結局、蓋を開けて中の水を全部飲んで終わりました。

──水は美味しかったですか?

眉村:はい。まだ蒸気で喉を潤わす意識の高さには行っていないみたいです。ちゃんと待てるような大人に早くなりたいです(笑)。



──(笑)。眉村さんの歌のすごさは、例えば「Individual」にすごく出ていますよね。オペラの要素も入っていて、とんでもない展開を完璧に歌いこなしているし、「この人、あからさまにすごい!」って思ってもらえる曲だと思います。

眉村:書き下ろしとかCM曲とか、テーマに沿って作るお仕事を何本か頂いていたのが終わった後に作ったので、「めちゃくちゃ全部詰め込んでやろう」って思ったんです。オペラにハマっていたからそういうのも詰め込んで、たまたまできた曲です。

──元々オペラは好きでしたよね? アメリカに行ったのにコロナの影響で中止になった『Naka-Kon 2020』の時も、現地からの配信ライブの1曲目で「夜の女王アリア 復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を歌っていたじゃないですか。

眉村:オペラは楽しいし、ずっと歌っていても喉が枯れないんですよ。無限にずっと歌えます。不思議な歌い方だなと思っています。


──「Individual」はそういう歌い方もできる眉村さんの魅力も出ていますし、曲としてもすごくインパクトがありますよ。例えば地上波の番組で歌う時とか、初めてのお客さんの前に立つ機会でどんどん歌った方が良いと思います。

眉村:わかってくれるかな、お茶の間?

──大丈夫だと思います。「この人、すごい!」ってガツン!と喰らうと思います。変わった曲ではありますけど、ものすごくキャッチーですし。

眉村:はい。キャッチーです。「面白いでしょ?」って見せても、「えっ? 全然わからない」みたいな反応を今までに受け過ぎて、「わかってくれないんだ……」っていう気持ちがあるんですよ。でも、「そんなことないでしょ?」っていう気持ちで生きようかなと思います。

──Mステで「Individual」を歌ったら痛快ですよ。

眉村:音楽隊で「Individual」を演りたいですね。あの曲、めっちゃ速いから「音楽隊のみんな、痙攣してます」みたいになるんです。それを見るのもめちゃくちゃ面白い(笑)。それは画としても映えるし、急にオペラが始まるし、いいと思う。

──「Individual」は、ライブでも楽しいですからね。LINE CUBE SHIBUYAでも、その日にしか聴けないバージョンになるんじゃないですか?

眉村:そうですね。バンドだとそういうことができるので。

──トラックを流して歌うライブも、アレンジをいろいろ変えて臨むことが多いですよね?

眉村:はい。『ima』ツアーの時もライブバージョンとしてその日用にオケをいじったり、各地で変えてました。でも、それは事前に決めなきゃいけないし、「事前に決めたことに沿って自分がやる」っていう感じなんですよね。自分でやっているから自由ではあるんですけど、その場で思いついても変えられないんです。バンドだったらその場で変えられるから、「もっと自由になっちゃうけど大丈夫?」っていう感じです。

──それぞれの形の自由の楽しさがあるということですね?

眉村:はい。自由だけだとあれだから、ちゃんと決めるところを決めたいです。ちゃんと指揮者としての能力を身に付けないといけないなと思っています。

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■TikTokでも「ライブ行ってみたい」って言ってくれる人がめっちゃ増えてる

──1人でやる時もトラックを一旦止めたりして、ミュージカルを始めることがありますよね。

眉村:そうですね。ミュージカルを思いついちゃった時は、止められないです。前に渋谷のビレバンでイベントをした時に11分間くらい1人でミュージカルをやっちゃって、「なんの現場?」っていう空気になっていました(笑)。あれはさすがに長過ぎたと思っています。でも、次から次へとストーリーが思い浮かんじゃったんですよ。今後は初めて来てくれたお客さんをびっくりさせ過ぎないような、お手柔らかなミュージカルをしたいと思っています。

──即興でいきなり歌い始めた曲が、後に正式な曲として音源化されたケースもありますよね? 「旧石器PIZZA」って、そうじゃなかったでしたっけ?


眉村:あの曲はYouTube配信で曲を作っていた時ですね。「入れて欲しいワードある?」って言って、コメント欄に来たワードがああなったんです。コメント欄にみんながたくさん書いてくれたんですけど、3単語くらいしか採用しなくて、あとは断りました(笑)。マユムラーは配信中に私が歌詞を考えていると、いろいろアイディアを送ってくれるんですけど、言われたワードは使いたくないんです。

──募集しているのに、ものすごい矛盾(笑)。

眉村:「絶対に使わないぞ!」っていう気持ちでいつも募集しています。みんな、かわいそう(笑)。

──(笑)。前回のツアーでトラックをいろいろ変えていたという話で思い出しましたけど、せっかく作ったデータが消えちゃって号泣したことがありましたよね?

眉村:ありました。全部消えちゃって、再起動しても駄目だったんです。もうリハが始まる時だったのに、「リハできません……」って。そしたらマニピュレーターさんが復活させてくれて、「まじ神!」っていう感じでした。

──Zepp Hanedaの直前でしたっけ?

眉村:はい。Zepp Hanedaのリハだったと思います。その日しかスタッフさん全員が揃わなくて、いろいろやらなきゃいけなかったんです。通しリハができなくなりそうで、膝から崩れ落ちて、「絶望!」っていう感じでした。

──バンドだったら、データが全部消えてリハがストップするようなトラブルはないですよ。

眉村:そうですね。安心です。

──兼松さんとの出会いは、「冒険隊~森の勇者~」の時でしたっけ?

眉村:はい。「やさいせいかつ」も一緒に編曲をしたんです。兼松さんと何曲か一緒にやっている途中で「この人すげえ!」ってなって、その後に「こんなにすごい人がいるんだったら、私は何のために生きてるんだろう?」って(笑)。でも、その後に「やっぱ兼松くんだなあ」ってなって、去年の中野サンプラザで音楽隊をやって「すげえ! プロってすごい!」ってなったんです。だからもう病まないように気をつけます。


──眉村さんは頻繁に病みつつも復活が早い印象があるんですけど、実際はどうなんですか?

眉村:スタッフのみんなが復活させてくれるんですよ。私の良いところをすごく言ってくれて、お菓子くれたりするから元気になります(笑)。病みの度合いが、まだ甘いのかな? みんなが遊んでくれるから復活できます。

──兼松さん以外の音楽隊のメンバーは、どのような繋がりなんでしょうか?

眉村:ギターのqurosawaくんは、昔から知り合いです。「眉村ちあきベイビーズ」っていうバンドでやった時のメンバーだったので。下北沢ERAでやった時のでか美さんのバンドのメンバーだったんです。その時、私は転換アクトで10分だけ曲をやったんですよね。帰り際に「めっちゃ良かったっす! もしバンドをやる時は、僕とやりませんか?」って言ってくれて、当時はバンドをやる気はさらさらなかったから、「あっ。はーい」って帰りました(笑)。でも、その後に「バンドやりたいな」って思った時に真っ先に思い浮かべました。今、あいみょんのギターをやっていますけど、北海道であいみょんと日程が被ったことがあって、「ラーメン屋にいるよ」ってくろちゃんに連絡したら来てくれたんです。たまたま持っていた虫の素揚げをあげました。ラーメン屋さんで虫を食べさせられたくろちゃん(笑)。そういう関係です。

──ドラムの吉田さんとベースの越智さんは、「冒険隊~森の勇者~」のレコーディングにも参加していましたよね?

眉村:はい。あの時もお世話になりました。

──サックスの小西さんも加わった昨年の中野サンプラザでの音楽隊のライブは、すごく良かったですよ。

眉村:ありがとうございます。でも、映像を観ると「なんだ、このカスボーカルは?」ってなるんです(笑)。

──(笑)。それが先ほどおっしゃった、最近、歌が上手くなったっていう感覚?

眉村:はい。中野サンプラザの映像をYouTubeでみんなと一斉に観るプレミア公開視聴会があって、コメント欄にみんなが「この曲、すごくいい!」「歌上手い!」って書いてくれたんですけど、私だけが「なんだ、この下手くそ!」「意識が低過ぎる」って、めっちゃアンチみたいなコメントをして(笑)。私、○○○○○○っていう裏アカをYouTubeに持っていて、間違ってそのアカウントでアンチコメントを書いちゃったんですけど。

──危険なアンチとしての存在感をコメント欄で放ってしまったんですね?

眉村:はい。「アカウント間違いました!」って言いました(笑)。

──ライブ映像を観て「ライブ行きたい!」って思ったみなさんも、LINE CUBE SHIBUYAに来てくださるんだと思います。

眉村:ね? TikTokでも最近、「ライブ行ってみたい」って言ってくれる人がめっちゃ増えていて、女子高生が増えたんです。「若い女の子や!」ってなっています。みんながライブに来やすいような雰囲気作りをしたいですね。「ライブに行くのが初めてなんですけど、1人で行っても大丈夫ですか?」っていう質問がめっちゃ来るんですけど大歓迎です。

──マユムラーは平和な人たちですし、安心して来ていただけますよね。

眉村:そうなんですよ。おじさんも妖精さんみたいな人たちで、ほんと平和ですから。最近は「半分強、女子じゃない?」っていう感じになって、女性のお客さんも増えているのが嬉しいです。

──TikTokは、ずっと力を入れ続けていますよね?

眉村:はい。この2年くらいですね。この夏休みですごいバズって、「夏が勝負」って言っているユーチューバーの気持ちがちょっとわかりました。音楽隊のライブに来てもらえるように、TikTokも頑張っていきたいです。

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■自分でも何が起こるのかわからないんですよ

──LINE CUBE SHIBUYAのライブに向けて盛り上げていく動きは、ものすごく活発だという印象です。

眉村:そうですね。新宿ロフトや、新木場スタジオコースト、日本武道館でワンマンライブをやった時とか、「私が足で稼ぐ!」「とにかく頑張る!」っていう姿をみんなに見せたらファンのみんなも一緒に頑張ってくれたんです。その心を最近忘れていたことに気づいて、もっと私が頑張らないといけないと思うようになっています。そういう部分をスタッフに頼り過ぎていて、団結感が足りなかった。だから「いよいよこの日が来たぞー!」っていう雰囲気作りをするためにも、1日ずつ階段を上って行くような姿を見せようと思っています。

──渋谷の北谷公園でフリーライブをやっていましたよね?

眉村:はい。TikTokがきっかけで「ライブを観たいけど、どこで調べたら情報が出てくるの?」っていうような質問いただくことが多くて、「これはフリーイベントだな」って思ったんです。

──初めての人でも来てもらいやすい親しみやすさも眉村さんの魅力ですからね。

眉村:カリスマ性のあるミステリアスな人になりたいんですけど、友達みたいな感じになっちゃいますね。

──うんこを漏らした話をインタビューとかで話すから、親しみやすくなるんでしょうけど。

眉村:そういうのを隠せばいいんだ? まあ、そういう頃もあったなっていう感じです。あの頃はまだ子供だったので。

──インパクトの強いエピソードは、インタビューで度々出てきますからね。足の匂いを嗅がせ合って仲良くなったりとか。

眉村:それは、かてぃです。

──戦慄かなのさんとも何かありましたよね?

眉村:戦慄かなのとは最初、「眉村のこと嫌いだから」「私も嫌いだから」っていう感じでした。でも、その後になんかで仲良くなったんですよね。戦慄かなのが「眉村のことが好きだった」って言ってくれて、「私は好きじゃなかった」みたいな(笑)。

──そうだったんだ(笑)。

眉村:戦慄かなのは武道館に観に来てくれて、泣きながら「良かった!」って言ってくれたんですけど、「この涙、信用しちゃだめだと、あの時、本当は思ってたから」って伝えたら、「ええっ! ひどーい!」って(笑)。そこからもっと仲良くなりました。仲良くなったのは2ヶ月前とかからで、ずっと疑いの心で接していたんです。でも、いいやつだって判明して、「この娘は本当に正直なんだな」って思ったんです。アホな正直な女だってわかりました。

──心温まるエピソードをありがとうございます。

眉村:最近、すごく友達ができています。木下百花もめっちゃ仲良くて。「インドで一緒に住まない?」って言われて、「いいよ!」って言いました。そういえば、百花ちゃんに「どうやったらミステリアスになれるの?」って訊いたら、「虫食べてる、グミ食べてるとか言えばいいんだよ」って。

──眉村さんのカリスマ化計画の第一歩は、虫を積極的に食べるところから始まるのかもしれないですね。

眉村:はい(笑)。



──LINE CUBE SHIBUYAでのライブも、眉村さんにとって大きな一歩になるはずです。

眉村:そうしたいですね。とにかく、バンドでしかできないアレンジでやりたいです。前の曲の余韻で次の曲に入ったりできるのがバンドですし、「バンドならではの繋ぎ方でやって」って兼松くんに言っています。バンドメンバーのみんなを信頼しているので、安心して本番に臨めると思います。

──「あの方々は無限なので、柱なので、大丈夫です」と、メンバーのみなさんについて書いているのを読みました。

眉村:去年の中野サンプラザのワンマンライブの時、みんなに柱の靴下をプレゼントしてライブをしたんですよ。私は煉獄さんの靴下を履きました。

──『鬼滅の刃』の柱のキャラクターの靴下を用意したんですか?

眉村:はい。楽屋でみんなに「どれがいい?」って選んで履いてもらいました。その頃はまだみんなに人見知りしていて、靴下を配る時も「選んでください……」みたいな感じだったけど(笑)。でも、ライブを通してめっちゃ仲良くなりました。「やっぱり仲良くなる方法って、ライブすることなのかもしれない」って思いました。あの時、そんなに喋ってないけど、めっちゃ心が通じ合えたような気がしたし。それこそ、広瀬香美さんとも一緒に1曲をやった時から、一気にぐわあっ!って距離が縮まって、「え? 今来たよね? ビビッと?」ってなりましたから。音楽って面白いです。



──広瀬香美さんとのその感じは、映像でも感じました。広瀬さんがピアノを弾きながらとんでもない転調をして「やっちまった!」っていう表情をしましたけど、「これやっちゃう? やっちゃうよね?」「ええっ⁉ ……やっちゃいます!」ってアイコンタクトで会話しているのが伝わってきましたから。

眉村:そう! 「やっちまったじゃないよ!」って思って(笑)。私が「待ってください……」っていう表情をしているあの動画、恥ずかしいです。

──音楽って、言葉を超えたコミュニケーションができるんですよね。

眉村:はい。堂島孝平さんともステージ上でしか喋ったことがないくらいで、プライベートのことも何も知らない関係なんですけど、めっちゃ仲良くなれました。もうマブっていう感じです。Wiennersさんもマブですけど、プライベートは何も知らないし。喋るよりも一緒にライブをする方が仲良くなれるから、音楽隊もそうなるんだと思います。多分、リハの時はあんまり喋らないんですよ。でも、LINE CUBE SHIBUYAのライブをしたら、より仲良くなれるんだと思います。

──1人でステージに立っている時もマユムラーと即興の交わし合いが生まれていますから、音楽を通じたコミュニケーションは元々好きなんじゃないですか?

眉村:たしかにそうですね。喋ったことがないけど、めっちゃ通じ合っている気がするし。『フリースタイルティーチャー』でラップバトルをした時も、バトルが終わった後に「仲良くなれた」みたいな気分になれるし。こういうのは全部バトルなのかもしれないですね。LINE CUBE SHIBUYAでもお客さんを巻き込んで演奏したいです。

──武道館でやった突発的な「ヒューマン!」みたいな何かが、おそらく起こるでしょうね。

眉村:そうなんだと思います。武道館でのあの時も、口が勝手に動いたんです。自分でも何が起こるのかわからないんですよ。「直感でいこうぜ!」っていう感じです。

◆インタビュー(5)へ



■八代亜紀さんを目指しています

──ホールでのライブの機会も増えてきていますけど、ライブハウスとの違いは何か感じていますか?

眉村:違いは全然ないです。「会場によって全然違う」って思ったことはあんまりなくて、どこでも変わらないっていう感じです。

──武道館でもまたやりたいですね?

眉村:ね? みんなで自由に盛り上がれる状態で、また武道館をやりたいです。

──コロナの影響で様々な制約がある状態は、やはりいろいろ思うところがありますよね?

眉村:はい。「ぐぎぎぎー!」っていう感じで、ずっと我慢しています。ちゃんとルールを守っている私が偉いと思っています。本当はめっちゃ悔しいけど。

──制約があっても、眉村さんのライブはとんでもなく楽しいですよ。

眉村:ありがとうございます。ステージ上でやるだけでもちゃんと楽しんでもらえる自分であるという自信もあるんです。

──コロナ前はフロアとステージの境がなくライブをするのが眉村さんのスタイルでしたからね。

眉村:はい。またステージからフロアに降りられるようになったら、嬉し過ぎて分裂しちゃいます。

──新たな伝説が生まれますね。

眉村:「あいつ、ついに分裂したぞ!」って(笑)。

──(笑)。ぶっ飛んだ面もある眉村さんですけど、やっぱり正統派なキャッチーさもあるんですよね。でんぱ組.inc、ももいろクローバーZに提供した曲もまさにそうでしたし、タイアップの「この朝を生きている」「愛でほっぺ丼」「シュリティカルマジック」「マルコッパ」とかも、そういう部分を感じます。



眉村:楽曲提供やタイアップとか、頂いたリクエストにお応えするのが、この1年くらいですごくできるようになっているんです。楽しんでやれています。「これ、イメージと違います」って言われるとたまに泣くけど(笑)。でも、求めていらっしゃることを汲み取って自分の言葉で表現するのがすごく楽しいし、「期待を超えたい! 頼んでよかった!」って思っていただきたいので。「超えるぞ!」っていう気持ちもエンタテインメントじゃないですか? 喜ばせたいから「頑張っちゃおう!」って思います。

──作家としてのお仕事も、眉村さんの新しい可能性になっていますね。

眉村:はい。作家みたいなことをしていると、スタッフさんが「え? 伊佐坂先生なの?」って褒めてくれて、「伊佐坂先生でーす」ってなっています。



──バンドでのライブや作家としての創作とか、表現スタイルやアウトプットがどんどん増えてきているんですね。

眉村:はい。前までは「この曲よりも私の方が絶対にいい!」みたいなテンションの上げ方だったけど、最近は「あれもいい。これもいい。そういう感じもあるのか?」って、広く物事を見られるようになりました。そう思いながら「私なりにめっちゃ良い曲を作ろう」ってなっています。たまに「負けたくない!」って思う時はありますけど、あんまり人を敵視しなくなったかもしれないです。平和になって良かったです。最近、愛に溢れた女になりたくて。八代亜紀さんのライブを観て、めっちゃ海だったんですよ。八代亜紀さんは海だったんです。天女オブ・ザ・天女。年齢層の高いお客さんもいますけど、「子供たち」みたいな感じで全てを包み込んでいるあの姿を観て、「私も海になりたい」って思いました。それ以来、八代亜紀さんを目指しています。

──この前、ラジオのゲストにお招きしていましたよね?

眉村:はい。「来てくださるんだ⁉」って思いました。八代さんは心がティーンなんですよ。だから私は好きなんだと思います。広瀬香美さんも、堂島孝平さんも、八代亜紀さんも「19歳ですか?」みたいな感覚なんです。「新しいもの教えて! 面白いこと教えて!」みたいにずっとアンテナを張り続けているし、全部受け入れるのがかっこいい。すごい人ってプライドがあってもおかしくないのに、「きみ、いいね」ってすぐ言える心があるんです。私も「あれもいい! これもいい!」って思いえるようになったら世界が広がる気がします。

──ラップは前からお好きですけど、『フリースタイルティーチャー』でKEN THE 390さんに教えていただいていますし、その要素も今後反映されていくでしょうね。

眉村:そうだと思います。今、ラップの曲を作りたいと思っているので。KEN THE 390さんは「そのままでいいよ。そのまま、ただひたすら場数を踏みなさい。ラップバトルの環境に慣れれば大丈夫。韻は2文字でも良いから、その世界観を守って欲しい」っておっしゃっています。だからそこら辺でやっているラッパーと道で戦っています。

──路上のサイファーに加わっているんですか?

眉村:はい。ツイッターで「サイファーやります」で探して、「行きます」って。名乗らずにサイファーに入って、「お前、R-指定と歌ってたな? 2020」ってラップで言われて、「最初から気づいてたら言ってよね」って返したり(笑)。それで仲良くなります。ラップ以外の私語はなし。ずっとラップし合って、「じゃ、帰るわ、バイバイ!」って。

──刺激を受けて成長できる機会を積極的に求めているんですね。

眉村:そうなんです。いろいろな音楽を聴くのも楽しいです。同世代のトラックメーカーってライバルですから、「再生回数増やしてやんないから」って前まではMVを観なかったんです(笑)。でも、今は観ながら「ここが良い! まっ、負けねえけどな」ってめっちゃ思うようになりました。いろんなことを認めるようになったから、ちょっと海に近づいたかも。

──LINE CUBE SHIBUYAも海にしましょう。

眉村:はい。大海にします!

取材・文:田中 大
撮影:青木早霞(PROGRESS-M)

  ◆  ◆  ◆

<LIVE INFO>

「眉村ちあきの音楽隊 – Episode 2 -」
10月30日(日) 東京・LINE CUBE SHIBUYA
開場 18:00 開演 19:00

チケット販売 一般発売:8月14日(日) 10:00~
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/mayumura-ongakutai2/
ローソン https://l-tike.com/mayumurachiaki/
e+(イープラス) https://eplus.jp/chiakimayumura/

関連リンク

◆眉村ちあき オフィシャルサイト

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