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環境問題を解決するために電気自動車開発に前のめりになる必要はない?

幻冬舎ゴールドライフオンライン

EVが花形とされる今だからこそ届けたい、日本のモータリゼーション絶頂期、百花繚乱の1970年代を生きた著者の魂の叫び。※本記事は、櫻井馥氏の書籍『1973 青山ココパームス』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

1 プロローグ

“孟母断機(もうぼだんき)”

私はこの本を書くにあたって考えてみた。今はまだあるけど、いずれなくなるものは何か?

クルマのことを考えているのであるから思い浮かぶのはまず当然ガソリンである。もう一つあるとしたら何か?

それは個々の人間の寿命ではないかと思う。石油はガソリンのみならず、石油化学製品という観点からみてもなくなったら大変である。プラスチック製品や、身近な化学繊維など非常に多岐にわたる。ひょっとしたら4、50年後には枯渇が見えてきた石油について、世界中が最後の埋蔵の分捕り合戦をしているかもしれない。

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ガソリン車を減らすのはもちろん環境問題が一番の理由であるのだが、電動車の電気を何から作り出すのか、石油なのか、石油でないのかさえもまだはっきりしていない。

果たして残された地球史上最大規模の資源である石油の行く末は、微生物が石油になるまでに数億年もかかっているともいわれるのに比べて、わずかあと数十年もしないで枯渇すると思うと、いかに人間は拙速に、また無計画に石油資源を使ってきたのかと思わざるを得ない。

そのような混沌とした環境問題対策の真っ最中に、自動車メーカーはガソリンを全く使わない電気自動車の比率を何年までに何%にするという目標設定を競って発表している。

私は国内外の自動車各社のホームページのメッセージを見ていて思う(これも新しいものが次から次へと毎日のように出されているが)。別にガソリンと電気を組み合わせたハイブリッド(HV)の電動車で環境問題をクリアできるのであればその技術を極めてゆけば良いと思うし、水素自動車とガソリン車の構造が近いのであればそれも世界的に研究をする必要があるのではないかと思う。

現在のホンダやボルボなどのように電気自動車(EV)に必要以上に前のめりになる必要はないのではないか。つい最近ホンダが水素自動車の開発を凍結したとか、三菱自動車が200万円以下の軽のEV(電気自動車)を出すというニュースもあったばかりだが。それよりも往生際が悪いと言われようと、最後まで環境性能の優れたガソリン車、ハイブリッド(HV)の電動車にこだわるトヨタのような自動車メーカーが世界中にもっとあっても良いのではないか?

私はガソリン車の可能性の研究を継続するトヨタの姿勢は正しいのではないかと思う。

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