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需要の高い“即戦力”は?「社会人投手」のドラフト有力候補を格付け!

ベースボールキング

需要の高い“即戦力”は?「社会人投手」のドラフト有力候補を格付け!

◆ 評価が定まってきた社会人球界のドラフト候補

 いよいよ今月20日(木)に開催される『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』。

 “運命の一日”が近づくにつれて、各球団が候補選手を絞り込む作業も進んで行く。




 なかでも社会人球界のドラフト候補については、10月末から行われる『第47回 社会人野球日本選手権大会』の予選も終了。ドラフト前までにローカルな大会やオープン戦こそ行われているものの、その評価はある程度固まったと言えそうだ。

 そこで今回は、2022年の社会人ドラフト候補について、有力な選手を格付けしながら紹介したい。今回は「投手編」だ。(※年齢は満年齢)


◆ 上位指名候補の「2名」

<1位指名確実>
対象者なし

<上位指名有力>
・吉村貢司郎(東芝/24歳)
・益田武尚(東京ガス/24歳)


 1位指名が確実と言い切れる選手は“不在”という印象だが、その中で上位指名が有力な選手といえば、吉村と益田になるだろう。

 吉村は昨年がドラフト指名解禁の年だったが、本格化したのはドラフト後に行われた都市対抗から。

 今年もシーズン開幕を告げる3月の東京スポニチ大会でチームを優勝に導き、その後も高いパフォーマンスを見せ続けている。

 都市対抗の本選では好投しながら0-1で初戦敗退となり、その後は疲れもあってか少し打ち込まれる試合があるのは気になる一方で、「即戦力」という意味では全カテゴリーでもNo.1の投手であることは間違いないだろう。


 一方の益田は、昨年の都市対抗でわき腹を痛めた影響で今年は出遅れたものの、都市対抗では開幕戦の先発を任されて見事に完封。決勝では中盤に一発攻勢を浴びて連覇は逃したが、5回までは見事な投球を見せた。

 ストレートはアベレージで145キロを超え、多彩な変化球も操る。都市対抗以降の結果だけを見れば、吉村より高評価になる可能性も否定できない。


◆ 3位以内での指名も…?

<指名の可能性大>
・小孫竜二(鷺宮製作所/25歳)
・吉野光樹(トヨタ自動車/24歳)
・高野脩汰(日本通運/24歳)
・林優樹(西濃運輸/21歳)


 大学卒2年目の投手で、今年評価を上げたのが吉野だ。

 都市対抗予選では圧巻のピッチングでチームを本大会出場に導き、まさにエースと呼べる活躍だった。

 数字以上に速く見える140キロ台後半のストレートと、鋭く落ちるスプリットなど縦の変化球もレベルが高い。

 都市対抗の本選で脚が痙攣して降板となり、それ以降の公式戦に登板がないのは気がかりだが、状態に問題がなければ高い順位となることも十分に考えられる。


 また、ここへ来て評価を上げているのが、吉村と同じ大学卒3年目の小孫だ。

 補強選手として出場した昨年12月の都市対抗で150キロを超えるストレートを連発すると、今年は突如崩れる悪い癖がなくなり、ボールの力が生きるようになった。

 都市対抗の本選では、コロナ感染により登板できなかったことが不運だったが、その後も安定した投球を見せている。リリーフであれば早くから使える可能性もありそうだ。


 人気になりそうなサウスポーでは、高野と林が有力候補となる。

 高野は豊富な投手陣を抱えるチーム事情もあって、重要な試合での登板は少ないが、都市対抗予選では最速149キロをマークするなど好投している。高い位置から腕が振れ、なかなか見ないボールの角度も魅力だ。

 近江高時代に夏の甲子園で活躍した林は、社会人で見違えるほど下半身がたくましくなり、スピードもコンスタントに145キロ前後をマークするまでにアップした。高野と同様に実績は乏しいものの、日本選手権の予選では先発としても結果を残したのは大きなプラス要因だ。


◆ 将来性に期待!

<その他有力候補>
・大津亮介(日本製鉄鹿島/24歳)
・小谷野楽夕(JR東日本/24歳)
・関根智輝(ENEOS/23歳)
・加藤三範(ENEOS/24歳)
・阿部雄大(ENEOS/22歳)
・長谷部銀次(トヨタ自動車/24歳)
・河野佳(大阪ガス/21歳)
・石黒佑弥(JR西日本/21歳)
 

 昨年までなら上位候補と見られていたのが河野だ。高校卒2年目ながら社会人の年間ベストナインを受賞するなど、圧巻の投球を見せていた。

 しかし、今年は相手に研究されたこともあってか、苦しい投球が多くなっている。ボールの力自体が落ちたわけではなく、21歳という若さを考えるとこれからの成長も見込めるだけに、多くの球団が指名を検討していることが予想される。

 同じ高校卒3年目の石黒も、現時点の実力というよりも、将来性を評価している球団が多いだろう。


 大学卒2年目では、大津と小谷野、関根の3人がチームの主戦として結果を残した。

 3人とも即戦力というと少し物足りなさを感じるが、好調時のボールは目を見張るものがある。

 特に大津はまだ細身という点が逆に将来性を感じさせ、チームの先輩である大貫晋一(DeNA)のように、遅咲きで大成することも期待できるだろう。


◆ オリックス・阿部翔太のような例も

<展開によっては指名の可能性あり>
・松田賢大(バイタルネット/21歳)
・入江空(茨城日産/24歳)
・藤村哲之(東芝/23歳)
・富田蓮(三菱自動車岡崎/21歳)
・伊藤開生(ロキテクノ富山/24歳)
・神頭剛(日本製鉄広畑/23歳)


 社会人の企業チームは、日本野球連盟とNPBの取り決めで育成ドラフトでの指名はNGとなっているが、ここで挙げた選手たちは“育成OKなら指名したい”という球団も多いはずだ。

 将来性を考えると、松田と富田の高校卒3年目サウスポーが面白い存在。ともにストレートは140キロ台前半が多いものの、ボールを上手く隠せるタイプで、数字以上に空振りをとれる。スカウト陣には「来年もう1年見たい」という声も多そうだが、“先物買い”で指名することも考えられるだろう。


 「化けたら凄い」という期待値から言えば、伊藤がNo.1だ。

 安定感は大きな課題で、今年都市対抗初出場を果たした新興チームでも、なかなか重要な場面で出番はない。

 だが、恵まれた体格から投げ込む150キロを超えるストレートは迫力十分。5月に行われたJABA長野大会でも多くのスカウトが視察に訪れていた。将来性に賭ける球団が出てきてもおかしくはないだろう。


 昨年のドラフトでも、事前までほとんど報道のなかった吉川雄大(JFE西日本→2021年・楽天7位)が指名されており、目立った実績はなくても突如浮上してくるケースもある。

 また、28歳になる年にプロ入りした阿部翔太(日本生命→2020年・オリックス6位)も1年目は苦しんだものの、2年目の今年はリリーフとして大活躍を見せていることからも、指名解禁の年を過ぎても実力のある投手を探している球団もあるはずだ。

 ここで名前を挙げた以外の“意外な投手”が指名されることも十分に考えられそうだ。


☆記事提供:プロアマ野球研究所

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