山田洋次監督の90作目『こんにちは、母さん』製作決定！主演吉永小百合、大泉洋らのコメントも到着

吉永小百合、大泉洋の主演で描く山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の製作が決定。2023年9月1日(金)に劇場公開することが決定し、あわせて、監督、主演キャストよりコメントが到着した。

「男はつらいよ」シリーズをはじめ、これまでも時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田監督が、91歳、90本目の監督作として贈る本作。日本を代表する劇作家、永井愛の人気戯曲を原作に、令和の時代になっても変わらない母と子の愛の物語が描かれる。『男はつらいよ 柴又慕情』(72)をはじめ、『母べえ』(08)、『おとうと』(10)、『母と暮せば』(15)など数多くの山田監督作品に出演してきた吉永が、下町に暮らす母、福江を演じる。また、その息子である昭夫に、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での好演が記憶に新しい大泉が扮する。

山田監督は「隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描きだしたい」と本作に込める思いをコメント。

さらに、福江役の吉永は「大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明るくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています」初共演となる大泉に対して語った。一方、昭夫を演じる大泉は「役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情を湛えた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、いまは感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります」と監督、吉永に対しての想いをコメントした。

日本を代表する名監督と名優2人が紡ぐ、親子の感動の物語はどのようなものとなるのか？今後の続報にも注目したい。

■＜監督、キャストのコメント＞

●山田洋次(監督)

「隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描きだしたい」

●吉永小百合(神崎福江役)

「山田学校に再入学し、原点に戻って監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明るくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています。すてきな親子になりたい…なります！」

●大泉洋(神崎昭夫役)

「山田洋次監督の映画に、吉永小百合さんの息子役として出演することとなりました、大泉洋でございます。まさか私がこのような光栄な挨拶をする日が来ようとは、夢にも思っておりませんでした。役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情を湛えた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、いまは感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります。正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)。しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております。今や私は吉永さんの息子としか思えません。どうか皆さま、山田監督の描く、いまも昔も変わらない、日本の下町で懸命に生きる、可笑しくもせつない、家族の物語を楽しみにしていてください」

文/鈴木レイヤ