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『舞いあがれ!』永作博美はどんな母親に? 『八日目の蝉』『朝が来る』で体現した深い愛情

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『舞いあがれ!』写真提供=NHK

 10月3日から朝ドラ『舞いあがれ』(NHK総合)が放送開始となる。“ものづくりの町”東大阪と自然豊かな長崎・五島列島を舞台に、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が「空飛ぶ」ことに憧れ夢に向かう物語。第1週目「お母ちゃんとわたし」では、ヒロインの幼少期の思い出や母親・めぐみ(永作博美)との関係性について触れられるようだ。

 参考:【写真】『舞いあがれ』主人公の舞(浅田芭路)

 母親役を演じる永作博美は本作が朝ドラ初出演。長崎県の五島列島はめぐみの出身地で、大学時代に父・浩太(高橋克典)と出会い、中退して駆け落ち同然で結婚。何かしら地元や親との間に確執を抱えていそうで気になる。2人の子どもの幸せを願う愛情深い母親役を務める。

 永作といえば、黒目がちな瞳でこちらをしっかりと捉えたり、覗き込んでくるような眼差しが印象的だ。いつまでもチャーミングな雰囲気を纏う永作だが、その瞳には強い意志が宿り、思わず引き込まれてしまう。その眼差しが母親役となれば強い母性、愛情深さとなり訴えかける。

 第35回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した映画『八日目の蝉』での野々宮希和子役はあまりに鮮烈だった。愛人の娘である恵理菜(井上真央)を誘拐し、実の子として育てながら逃避行を続ける誘拐犯という難役を務めたが、彼女が本気で恵理菜を愛し、この子のためなら何だってできるという覚悟で生きていることがひしひしと全身から伝わってきた。

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 “正しさ”や“善悪”を超えて、“誰が悪い”なんてことも飛び越え、恵理菜のことになるととにかく一生懸命で、祈るように1日1日を過ごす希和子のことをどうしてたって憎むことができず、度々涙を誘われてしまった。特に永作の泣き笑いの表情にはいつだって心掴まれてしまう。そこには優しさも、たくましさも、もの哀しさもあるが、傷口から流血したままの痛みが滲む。

 同じく第44回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した映画『朝が来る』では、養子縁組によって息子を迎え入れ母親となる栗原佐都子役を好演した。何事もそつなくこなし常に正しく、あらゆることに理解もあり都会的で堂々としていて凛とした佐都子。後ろめたいことなど何もなく、これまで積み上げてきた信頼を元に自力でしっかりと築き上げた安全地帯に身を置く彼女が、本当の意味で子どもの生みの親である片倉ひかり(蒔田彩珠)を見つけ出し、その傷に寄り添おうとするラストは圧巻だった。

 そんな永作が、本作ではどんな母親像を見せてくれるのか。“肝っ玉母ちゃん”のような一面も見られそうで今から楽しみだ。(佳香(かこ))

 
   

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