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オリックス、再びマジック未点灯で大逆転V2 中嶋監督「選手を誇りに思う」

ベースボールキング

● 楽天 2 - 5 オリックス ○
<25回戦・楽天生命パーク>

 オリックスが2年連続14回目のパ・リーグ制覇。今年も一度もマジックを点灯させることなくV2を決めた。

 優勝のためには勝利が絶対条件のオリックス。初の2ケタ勝利がかかる先発・田嶋は、3回までゼロを並べたものの4回に連打と四球で無死満塁のピンチを招いた。ここで中嶋監督は投手交代を決断。2番手・比嘉が先制の2点適時打を許したものの、3番手で登板した宇田川が、なおも無死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けた。

 すると直後の5回表、楽天先発・田中将に対し6番・頓宮、7番・紅林の連打などで無死満塁の好機を作ると、9番・伏見の右前適時打で1点差。さらに、続く1番・福田が三塁線突破の2点適時打を放ち3-2と逆転した。

 1点リードの9回は、伏見がこの試合3打点目となる2点適時二塁打を右中間へ運び5-2。救援陣は5回以降もゼロを刻み今季最終戦を逆転で制した。

 試合終了直後、ほぼ同時進行だったマジック「1」のソフトバンクが、3-5でロッテに敗戦。この結果、オリックスとソフトバンクの最終成績はともに76勝65敗2分けの同率となったが、両チームの直接対決をオリックスが15勝10敗で制していたため、最終143試合目にオリックスのリーグ連覇が決まった。

 仙台の夜空に5度舞った中嶋監督。優勝監督インタビューでは「本当に感無量というか、本当にこんなことがあるのかと信じられない気持ちです」と率直な思いを口にした。連覇が決まった瞬間は涙。「本当に最後の試合で決まると思っていなかった。選手みんなで連れてきてくれたこの勝利に、ありがとうと言いたいです」と感謝した。

 逆転劇を引き寄せたのは早めの継投。「野手のみんなも分かっていると思いますけど、投手の頑張りがないとここまでこられなかったので、野手陣、頑張ってください」とチクリ。9回に送り出した阿部については「安心して見ていました」とうなずいた。

 コロナ禍も乗り越え、つかんだ連覇。「どこのチームも苦しい1年だったと思います。頑張って盛り返してここまできた選手を誇りに思うし、本当に選手おめでとう!」と労いの言葉。最後にCSへの意気込みを問われると「日本シリーズも行きたいと思います。もっと応援してください。ありがとうございました!」と力強く締めた。

 
   

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