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新日本プロレスVS全日本プロレス「仁義なき」50年闘争史【20】馬場と猪木「オールスター戦会見」での舌戦

アサ芸Biz

 ここで本山代表はメインイベントのカードを馬場vs猪木にすることを最終確認したが、馬場は「やることについては基本的には賛成だけれども、そのための筋道が必要だし、過去の経緯もクリアしないと」と難色を示し、本山代表が「どうしても無理な場合は、馬場さんと猪木さんでタッグを組んでもらうというプランはどうですか?」と持ちかけた。すると今度は猪木が「それは安易な発想じゃないですか? その場合はタッグ結成後に馬場vs猪木を確約するような念書を作ってもらいたい」と反論。これに馬場が「そんな約束はできないよ」と拒絶。発表会見直前に馬場と猪木の主張は平行線に。

 長老の吉原氏の「今日のところはカード発表を控えて、とりあえず東スポさんが企画したオールスター戦に3団体が合意したという発表だけにとどめたらどうですか?」という提案を東スポも了承し、予定より13分遅れの午後12時43分から記者会見がスタートした。

 結局、ここで発表されたのは、8月26日の午後6時30分から日本武道館で「プロレス夢のオールスター戦」を開催するということだけで、あとはギクシャクぶりを露呈。

 過去の経緯のクリアについて聞かれた猪木は「絶対にやらないと言っていたことが、それらの問題をクリアするならば、やってもいいということは大きな前進だと思います」と前向きに答えたが、馬場は「まあ、クリアできたら結構です。そう簡単に解決できないと思うけれども、猪木選手が〝解決しよう〟と言っているのだから、話し合いは無駄ではないよ。ただ、それでも8月26日までには間に合わないと思うよ」と手厳しい一言。

 これには記者団から思わず笑いが漏れた。

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 何年にもわたって挑発し続けてきた猪木が正式に謝罪しなければ、この計画は一歩も進まない状況に持ち込んだ馬場。駆け引きでは一枚上だった。

小佐野景浩(おさの・かげひろ)元「週刊ゴング編集長」として数多くの団体・選手を取材・執筆。テレビなどコメンテーターとしても活躍。著書に「プロレス秘史」(徳間書店)がある。

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