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李佳穎「勇気があれば心の距離を近づけることができる」『ボーダレス アイランド』舞台挨拶

Real Sound

(左から)井手裕一、朝井大智

 映画『ボーダレス アイランド』の公開記念舞台挨拶が10月1日に新宿K’s cinemaで行われ、朝井大智と井手裕一プロデューサーが登壇。また、李佳穎、中村映里子、加藤雅也、岸本司監督から動画メッセージが届いた。

参考:『ボーダレス アイランド』がくれる“祈り”の記憶 忙殺された日常を見つめ直すきっかけに

 本作は、位置的にも文化的にも近い沖縄と台湾の若者たちが偶然にも出会い、旧盆「ウンケーの日」に起こる不思議な出来事を描くファンタジックムービー。沖縄と台湾の共同制作、互いのスタッフやキャストが入り混じり、撮影が行われた。

 主演のロロを演じた李佳穎は、「ずっと好きだった場所(沖縄)に行くことができたのは大変印象深い体験でした。初めて日本人スタッフの方々とお仕事することとなり、監督と多くの時間をかけてやりとりを重ねたことを覚えています」と明かし、本作について「人と人との相互理解や信頼関係がとても大切であるという、重要なメッセージが込められています。言葉や地理的な隔たりがあっても、お互いを信頼して許容し合える少しの勇気があれば、その一線を超えて心の距離を近づけることができるのです」とコメント。

 またロロと沖縄で出会うナツ役の中村は、6年前に撮影された当時を振り返りつつ「言葉が違っても今この瞬間、ひとつの台本で繋がっていかなければという気持ちで必死になって撮影しているうちに、心から繋がれる瞬間があり、現場で体感したことがこの映画の作品のテーマにも通じている気がします」と語り、ロロの父親役の加藤は「一緒に仕事をするということが、相手の国の文化や人たちを理解する一番身近な方法だと思っていますので、チャンスがあればまた出たいなと思っています」とコメントした。

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 岸本監督は「私が幼い頃お盆の時におばあちゃんから『今日は死んだおじいが帰ってくるから仏壇に食事をおいておきなさい』と言われて驚いた記憶があります。その頃は怖かったが、お盆があるから死者を身近にと考えるきっかけになった。台湾にも鬼月といってお盆と似たような行事があり、親近感があります。美しい台湾・美しい沖縄を愛でながら本作をお楽しみください」と語った。

 また、ロロと一緒に台湾から沖縄を旅するアーロン役の朝井は、実はキャストを決めるオーディションなど初期の頃から制作に関わっていたことを明かした。朝井は「ぼくは日本で生まれ大学を卒業した後、台湾で俳優として活動していたんですが、その頃に沖縄から来られた井手プロデューサーから、沖縄・日本と台湾の合作映画を作りたいと聞いて、ぜひ協力したいと参加しました」と出演の経緯を振り返る。

 また、「ある有名な女優さんが決まっていたんですが、2週間前に『出演できない』と言ってきて。台湾ではふつう撮影前に契約を交わすんですが、していなかったらしく。それで友人でもある李佳穎に『ここスケジュールあいてない? 沖縄で撮影するんだけど』と伝えて『沖縄行きたい!』と返事をもらって決まったんです」と驚きのエピソードを紹介した。また、ロロのお母さん役の賴雅婷が、去年の9月25日に亡くなったことを受け、「映画で心に残していただけたら」と追悼の意を表した。

 プロデューサーの井手は「冗談のように時間が経った話をしていますが、今でも台湾のカメラマンとも話したり、縁が繋がっています。もちろん日本でもこうやって上映できて嬉しいですが、台湾や世界各国で上映できるようにしたいと思っています。公開した初日の今日が、誕生日なので、ここから育てていけたらと思います」と決意を語った。(リアルサウンド編集部)

 
   

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