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BTS JUNG KOOK、RM、JIMIN……ソロ写真集で表現するそれぞれの“今” 個性と魅力と美意識が詰まった作品に

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BTS 『Proof』

 BTSによる写真集プロジェクト『Special 8 Photo-Folio』が、ますます盛り上がりを見せている。9月1日にJUNG KOOK、9月12日にRMと、それぞれ誕生日に合わせてリリースしてきたソロ写真集。続くのは、10月13日に誕生日を迎えるJIMINだ。

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 9月26日にムードサンプラーがYouTubeの公式チャンネル『BANGTANTV』に公開されると、またたく間に200万回視聴を突破。続くコンセプトフィルムにも注目が集まっており、いかに多くの人が発売を心待ちにしているのかが見て取れる。

 『Special 8 Photo-Folio』の面白いところは、メンバーが自らコンセプトを決め、企画段階から参加しているところ。BTSというグループだけにとどまらず、メンバー1人ひとりの魅力を広く理解してもらいたいと願う彼らの“今”を反映したプロジェクトと言える。そして衣装やシチュエーション、小物やメイクなど細部にまでこだわりを持って取り組んだ写真集だけに、今彼らが何を表現したいのか、どんな一面をARMY(BTSのファン)に見てもらいたいのかが伝わってくるようだ。

 例えば、第1弾を飾ったJUNG KOOKのテーマは「Time Difference」だった。ヴァンパイアをモチーフに強くハングリーに活動する“夜”と、太陽の光を浴びて弱った儚げな“昼”と、時間差で異なる顔を表現した。「このようなコンセプチュアルなものをあまり撮ったことがなかったので。少しファンタジー的なものをやってみたかったんです」とPhotoshoot Sketch動画内で話していたJUNG KOOK。その挑戦の中に、大人の余裕と成長がにじむ。

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 歌ってよし、踊ってよしな“黄金マンネ(末っ子)”として走り抜けてきたJUNG KOOK。その成長段階そのものがBTSのサクセスストーリーとリンクして届けられてきた。負けず嫌いで完璧主義な性格から、うまくできなかったと舞台裏で涙を流す姿までも。そんなJUNG KOOKが弱った姿を、意図せずこぼれてしまったものではなく、自分自身のプロデュースで魅せていくということ。その一段階、上がった視点。そしてイメージを体現する洗練された表現力に、昼と夜だけでなく、デビューから現在までの「Time Difference」とも感じられた。

 続く第2弾のRMのコンセプトは「Entirety」。“そっくりそのまま(の状態)”とも訳せる“Entirety”にふさわしく、世界的に名を轟かせることとなったアーティストRMと、自転車を愛する気さくな青年であるキム・ナムジュンと、その間にあるものまで。“そっくりそのまま“詰め込んだような写真集となった。RMが美術作品を愛していることは、SNSなどですでに広く知られているところ。ミュージアムで撮影されたショットも、実に彼らしいと感じられる。

 なかでも、炭の作品に強く惹かれている姿が印象的だった。「東洋的な雰囲気を持ちながら、モダンな雰囲気もある」とは、世界と対峙するRMそのもののようにも思える。アイデンティティに誇りを持ちながら、前人未到の挑戦を続けていく。炭の佇まいは、燃える炎があればこそだ。それは自らが燃やす情熱もあれば、新たな動きに伴って摩擦が起こることもあるだろう。炭の作品の前に立つRMもまた観る者の心を動かすアートとなっている。そんな芸術作品を見て様々な解釈を感じ取るように楽しめるのも、やはりRMプロデュースならではの写真集と言える。

 そして、第3弾となったJIMINが選んだキーワードは「ID:Chaos」。カオス=混沌とは、JIMIN自身が「自分」を探している未成熟の状態を表しているそうだ。先述したムードサンプラーで、JIMINは「飾らない僕」を表現しようと、内面を強調するためにホワイトの衣装やナチュラルなメイクを提案する姿が映し出されている。一方で、ブラックの衣装に身を包み「これが本来の僕」と発言しているシーンも。果たしてどこにJIMINの「僕」がいるのか……。

 思い返せば、私たちはいつだってJIMINに翻弄されてきた。屈託のない笑顔を見せたかと思えば、驚くほど艷やかな表情でドキッとさせられる。穏やかな雰囲気を漂わせているにも関わらず、少し掘り返せば耳を疑うほどストイックなエピソードが飛び出したりする。公開されたコンセプトフィルムを観ても、完成された世界観のなかに、どこか「危うげ」とも言いたくなる繊細な美しさが漂う。むしろそんな掴めないところにこそ、JIMINらしさがあるのかもしれない。

 BTSメンバーの現時点の個性と魅力と美意識が詰まった『Special 8 Photo-Folio』。JIN、V、J-HOPE、SUGAそして全体と写真集が発表されることが楽しみなのはもちろん、また数年後、十数年後と、彼らの歩みを定点観察できる作品として作ってほしいと願うばかりだ。(佐藤結衣)

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