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NMB48、“タイトル勝ち”なシングル『好きだ虫』がチャート首位 王道から異彩放つ楽曲まで溢れるチャレンジ精神

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NMB48『好きだ虫』通常盤Type-A

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2022-10-03/

 2022年10月3日付のオリコン週間シングルランキングで、NMB48が通算23作目のシングル1位を獲得した『好きだ虫』。2021年の『シダレヤナギ』は2位に甘んじましたが、2022年に入ってからは『恋と愛のその間には』『好きだ虫』と順調に1位を記録しています。

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 表題曲「好きだ虫」のMVの冒頭では、まるでサイケデリックロックのようなギターリフに合わせて、メンバーがギターやドラムを演奏する真似をしているのですが、それは楽曲がバンドサウンド風のため。バンドサウンド“風”と書いたのは、全編で鳴るデジタルなサウンドなど、音を足しているからです。メンバーによるシンガロングを多用しており、いわゆる「48歌謡」の定番である男声コーラスがひかえめなのも「好きだ虫」の特徴です。とにかく溢れる疾走感とともに駆け抜けていきます。

 さて、この連載では、これまで秋元康の歌詞にはあまり触れずにきました。筆者個人として触れたら負けだという感覚もありましたし、それほど触れるべきと感じる機会もなかったからです。しかし、今回の曲名の〈好きだ虫〉。何だと思っていたら、“眠っていた恋心”を指しているのです。歌詞が進行すると〈ゾッコン虫〉という言葉も出てきます。若者の恋を描くにあたり、普通の作詞家なら躊躇するであろう表現を、平然と歌詞に入れてくる秋元康の腹の据わった姿勢に感嘆した次第です。

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 AKB48の2021年リリースの「根も葉もRumor」もそうですが、「どういうタイトルなんだ……」と思わせた時点で「勝ち」なんですよね。

 興に乗ってきたので、カップリング曲も聴いていきましょう。通常盤Type-Aに収録されているTeam Nの「挑発の青空」は、「好きだ虫」以上にストレートにしてハードなロックナンバー。ギター、ベース、ドラムによるアンサンブルのグルーヴは、こちらのほうが鮮やかです。Team Nのメンバーの凛としたボーカルも心地良い一曲です。

 通常盤Type-Bに収録されているTeam Mの「なぜ、僕は立ち上がるのか?」は、スケールの大きさが爽快なナンバー。こういう楽曲を歌いこなせるTeam Mのメンバーの力量に感心しました。通常盤Type-Cに収録されているTeam BIIIの「スワンボート」は、今回の収録曲の中でもオールディーズ風味が異彩を放ちます。サビのボーカルとコーラスの掛け合いも、メンバー自身で行っていると思われるのが高得点です。

 そして、「48歌謡」の王道を歩んでいるのが、劇場盤に収録されているアンダーガールズの「Time bomb」。ストリングスの音色や女声コーラスが厚く、さらにエレキギターもむせび泣いて哀愁を加えています。

 NMB48の『好きだ虫』は、伝統を踏襲しながら、いまなお試行錯誤を繰り返していることを感じさせるシングルです。(宗像明将)

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