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『SPY×FAMILY』が土曜夜に帰ってきた! 待望の第2クールを前に第1クールをおさらい

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 人には得意・不得意があるのが当たり前で、不得意なことは、一緒にいる誰かがカバーできるのなら、それでいいと思わせてくれた。フォージャー家は、“こうでなければならない”という世間の抑圧から解放してくれるからこそ、多くの人が惹かれてしまうのであろう。個性も特技もバラバラな3人がこれからどんな困難に立ち向かい、オペレーション「梟」を遂行していくのか。

 『SPY×FAMILY』のアニメ化に際し、世間を賑わせたのはかわいらしいアーニャの存在だ。好奇心旺盛でさまざまなことに関心を持ち、ちょこちょこと動き回る姿や、コロコロと変わる表情に目が離せなくなる。

 「おでかけ」のことを「おでけけ」と言ったり、返事は「はい」ではなく「うぃ!」だったり。ちょっとした言い間違いやアーニャならではの表現にクスッとした人は多くいるはずだ。こうしたセリフを違和感なく表現するのは、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』でダイ役を演じた種﨑敦美。愛くるしい声も、アーニャが世間を魅了したポイントである。

 また、アーニャが制服を着用したり、初めてステラを獲得したりした時の演出も印象的だ。ハートや星、エフェクトを出現させ、カメラのアングルを工夫したカットからは、制作陣側のこだわりを感じられた。作り手が一丸となって世間をトリコにしたアーニャ。第2クールではどんな表情が見られるのか、わくわくが止まらない。

 『SPY×FAMILY』に登場するキャラクターたちは、フォージャー家同様に、あらゆる側面を持っているところがポイントである。ヨルの弟であるユーリは、東国のスパイを取り締まる秘密警察。容疑者に事実を吐かせるため、時に暴力も辞さない恐ろしい人物だ。その一方で、姉のヨルが大好きであり、ヨルのことになると、冷静な判断ができずに暴走しがちな点が彼の特徴である。

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 アーニャのクラスメイトであるダミアン・デズモンドは、父が東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドであるため、学内では一目置かれた存在だ。自分が一番でないと気が済まず、教室ではいつも威張っている。だが、アーニャの存在が気になっている可愛らしい面や、父親の気を引くために努力をするという健気な一面も持つ。

 どんな人物にも二面性があり、“完璧な人物”が存在しないところが『SPY×FAMILY』の魅力だ。得意な面もコンプレックスな面も、全て含めて個性である。時にアピールしたり、隠したりする人間の習性をコミカルに描いているのだ。

 そして第2クールでは、第11話「<星(ステラ)>」の終盤で少しだけ映った、白いふわふわの犬・ボンドや、原作コミックス5巻で登場するロイドの後輩・フィオナも活躍するだろう。

 ボンドやフィオナも、一癖も二癖もあるキャラクターたちである。そんな個性豊かなキャラクターたちがフォージャー家とどう関わっていくのか。ますます広がっていく『SPY×FAMILY』の世界に、期待で胸が弾む。

 “東国と西国の戦争を阻止する”という壮大なテーマがありながらも、描かれているのは子育てに奮闘する父や母の様子や、親に認められたい子どもの姿である。とある一家を垣間見る中で、今やかつての自分たちと重ねてみるのも楽しみのひとつかもしれない。(きどみ)

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