
舞台『ドラマチックハイスクール』ビジュアル
アイドル・芸人・俳優など、様々なジャンルで活躍するキャスト14名が集まり、構成・演出を手掛ける川尻恵太と一緒に作り上げる『ドラマチックハイスクール』。台本は存在せず、稽古場で理想の学校生活を語り合いながら作っていくというユニークな試みだ。主演を務める星名美怜(私立恵比寿中学)と、彼女の親友を演じる鈴本美愉、川尻恵太の三人にインタビューを行った。
■作る側も感動できる作品にしたい
――今作はキャストと話し合いながら作っていくというプロセスの作品です。まずは川尻さんに、初共演のキャストさんも多い中で、この形式でやろうと思った理由をお聞きしたいです。
川尻:以前から、ディスカッションをして当て書きする作り方はしていました。今回はそれをさらに進化させ、キャストの皆さんの色が出るものにしたいという思いがあったんです。と言うのも、この作品の題材は高校。色々な人が考える“高校生”が色濃く出た方が面白くなると思いました。例えば女性アイドルの方とお芝居をする時、僕が書いた青春シーンをキラキラ演じてくれて、ファンの方が泣いてくれたりする。でも、おじさんが書いてるんだよなって思うことがあって。今回は自分で見ても感動できたらいいなという期待を込めて提案しました。

川尻恵太
広告の後にも続きます
――星名さんと鈴本さんは、出演が決まった時どう感じましたか?
星名:すごく新鮮だなと思いました。今まで決められた役について考えて演じることしかなかったんです。みんなでパーソナルなことを話して、一人ひとりのことを知れるのが面白いなと思いました。自分たちで考えることで、作品に一層自分達の命が吹き込まれていく感じが素敵だと思います。まだディスカッションの段階ですが、先が見えないワクワクを私たち自身も楽しんでいるので、参加できて嬉しいです。
鈴本:私は今年4月に初めて舞台に挑戦しました。その時も演出が川尻さんで、同じようにディスカッションしてから台本が完成しました。皆さんと話し合って台本ができあがるのが楽しく、こういう作り方は面白いと思ったので、またその経験ができるのが楽しみだと思いました。
――星名さんと鈴本さんは親友役。距離を縮めるためにしようと考えていることはありますか。
星名:8年前にテレビ番組のトークコーナーでご一緒したことがあり、昨日久しぶりにお会いしました。鈴本さんは人見知りと言っていたんですが、私は2日目から大丈夫なので(笑)、自分から積極的に話をしたいです。大人になると新しく友達ができることってなかなかありませんが、役の枠を超えたお友達になれたら良いなって思っています。
鈴本:私は人見知りで、自分から話しかけることをあまりしないんです。でも、仲良しの度合いって舞台上で分かっちゃうと思うので、本番までにはなんとか親密になりたいなと思います。
