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犬は人間のストレスを嗅ぎ分けることができる。新たな研究で明らかに

カラパイア


 犬を飼っている人なら辛い時、愛犬が心配そうに近寄ってきたという経験をしたことがあるかもしれない。人間と気持ちを共有することができる犬だが、ではどうやって人間の苦境を察知しているのだろうか?

 その手がかりの1つは、どうやらニオイであるようだ。新たな研究によると、犬は人間の「ストレスのニオイ」を9割以上の成功率で嗅ぎ分けられるのだという。

犬は人間のストレスのニオイを嗅ぎ分けられるのか?

 体から発せられるニオイは、化学的なサインであり、主に同じ種同士のコミュニケーション手段として進化してきた。

 だが犬は家畜化されて人間と一緒に生きてきた長い歴史がある。人間と気持ちを共有させ、不安やパニック、あるいはPTSDといった人間の心の症状をサポートすることもできる。

 さらには病気を嗅ぎ分けることも、最近では新型コロナの感染者さえも高精度で嗅ぎ分けることに成功している。

  だとしたら、人間の心理状態に対応する化学物質のニオイを嗅ぎ分けることだってできるかもしれない。

 そこで英クイーンズランド大学ベルファスト校のクレア・ウィルソン氏らは、犬が「ストレスのニオイ」を嗅ぎ分けられるか、人間の汗と息を使って実験してみることにした。

photo by Pixabay

9割以上の確率で犬はストレスを嗅ぎ分けることができる

 『Plos One』(2022年9月28日付)に掲載された研究では、参加者に激しく運動してもらい、運動前後の息と汗を犬に嗅がせるという実験が行われた。

 運動の後、身体測定(心拍・血圧)とアンケートを行い、被験者のストレスレベルを確認。運動でストレスを感じていると判断された36人分の息と汗を、ニオイを区別するよう訓練された犬4頭に嗅がせてみた。

 その結果、犬たちは、ストレスを受けたサンプルを高い成功率で嗅ぎ分けることができたという。

 成功率はじつに93.75%(720回中675回)。犬を個別にみても90%から96.88%の確率で嗅ぎ分けているので、彼らがはっきりニオイの違いを認識していることがわかる。

人間の汗と息を使った犬のストレスのニオイ、嗅ぎ分け実験 / image credit:journals.plos

犬はやはり人間の親友だった

 ストレスを感じた人間は揮発性有機化合物を放つが、この実験は犬がそのニオイを嗅ぎ分けられることを証明している。

 こうした結果は、人間と犬との関係をより深く理解するヒントになるだけでなく、不安障害やPTSDの患者向け介助犬の訓練などにも応用できるだろうとのことだ。

References:Dogs can smell when we’re stressed, study suggests / written by hiroching / edited by / parumo

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