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佐藤隆太×岡田義徳×塚本高史のライフワーク「THE3名様」が12年ぶりに復活!レア映像満載の特典も

キネマ旬報WEB

3人のフリーターが深夜のファミレスで他愛もない会話を繰り広げるだけのゆる~い内容ながら、その脱力感は見るとなぜか癖になり、熱狂的なファンを持つ実写版「THE3名様」。石原まこちんの同名漫画を原作に、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史の3人が主人公を演じた同シリーズの12年ぶりの新作で、初の劇場公開作品ともなった「THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~」のブルーレイとDVDが、9月30日にリリースされる。

友人同士の深夜の雑談に同席したような楽しさ

実写版「THE3名様」とは、石原まこちんが2000年から発表している同名漫画を原作に、福田雄一が監督・脚本を務め、2005年からDVDでリリース。2010年までの5年間で全11タイトルを発売し、累計33万本の大ヒットを記録。テレビ放映や劇場公開がなかったため知る人ぞ知る作品だが、根強いファンが多い。

基本的には、大人になりきれない3人のフリーター男が、深夜のファミレスでただ話しているだけの日常を切り取った会話劇で、各話数分程度の1話完結のショートストーリー集。主人公は、いつもフライドポテトを注文している「ジャンボ」(佐藤隆太)、年中半袖Tシャツを着たマイペースかつ奇行の多い「まっつん」(岡田義徳)、ファッションや流行に敏感なつもりの口だけ番長的な「ミッキー」(塚本高史)というフリーターの同級生3人。同じファミレス内で、ほぼこの3人だけで展開するが、たまに店員(安藤玉恵、小林大介)や常連客のパフェおやじ(志賀廣太郎)なども登場する。日常的に会っている友人同士の深夜のゆるい雑談を切り取ったような内容で、その話題は多岐にわたるが、他人にはどうでもいい話ばかり。しかし、その何気なさが一緒に同席して友人の話を聞いているかのような感覚や、隣の席からニヤついて覗き見しているような感覚が楽しめる。

映像化のきっかけは、原作のファンだった佐藤隆太が、『木更津キャッツアイ』シリーズ(02~06)や映画「ROCKERS」(03)などで共演して親交が深かった岡田義徳と塚本高史との3人でこの漫画を映像化してほしいと、「ROCKERS」のプロデューサーだった森谷雄に直談判したことだったという。当時は主に構成作家として活躍していた福田雄一にとっても、映像作品としては初の監督作品。主要スタッフ&キャストたちの出世作の一つともいえ、発端となった佐藤にとっては特に思い入れの強い作品のようだ。

なお、同原作は2009年にアニメ化もされているが、その際の声優も、実写版と同じ佐藤、岡田、塚本の3人が務めている。

変わらない魅力を保ちつつ現代的にアップデート

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今回の12年ぶりの復活は、2020年10月に塚本の誕生日を佐藤と岡田の3人でお祝いしたことがきっかけとなっている。仲の良い3人はまたやりたいと常々話していたが、脚本・監督の福田も含め、皆が多忙となったことなどでタイミングがあわなかったようだ。しかし、塚本の誕生日に3人で盛り上がり、これが最後のチャンスかもしれないと森谷に相談。佐藤らが“ボス”と呼ぶ福田がスケジュール的に参加できない難題はあったが、脚本執筆を実写版への愛情も深い原作者自身に依頼し、監督は本作の生みの親の一人で演出経験もあるプロデューサーの森谷に兼任してもらうことに決定。佐藤、岡田、塚本も徹底的に話し合って制作に参加し、ちょうど復活の起点となった塚本の誕生会の1年後に撮影されたという。さらに今回は、2022年4月8日より初の劇場公開も実現。1週間限定上映の予定だったが、好評につき上映期間が延長された。

初の劇場公開作品だが、そこはやはり「THE3名様」らしく、やっていることはいい意味でくだらなくて変わっておらず、楽しさや魅力もそのまま。クスクス、ニヤニヤしながら、ミッキーの隣の席に一緒に座っているような感覚で楽しめる。また、シリーズとはいえ、難しい設定や物語はほとんどないので、従来のファンはもちろん、初見の人でも問題ない。

佐藤、岡田、塚本の3人はいまやアラフォーとなっており、もちろん12年前とは違うはずだが、本作を見た印象だけでいえば、驚くほど変わっていないように見える。むしろ表現力は増しているので、3人の掛け合いなどはより面白くなっているかもしれない。また、現代的にアップデートされているため、ファミレスの座席の変化による画作りの変化があったり、ミッキーにとっての重大事である室内での禁煙もエピソードの一つとなっているのが面白い。さらに、シリーズファンには意外な感動も味わえるだろう。

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