top_line

インストール不要ですぐ遊べる!
無料ゲームはここからプレイ

若手の活躍光った2022ジャパンパラ水泳競技大会、花の都を見据えて競争激化

パラサポWEB

パリ2024パラリンピックまであと2年。6月のマデイラ2022WPS世界選手権大会(ポルトガル)でメダルを獲得した鈴木孝幸木村敬一富田宇宙らベテラン勢の存在とともに、活躍を見せる選手たちがいる。1年前、初出場したパラリンピックの悔しさをバネに練習に励む20代選手やパリで表彰台を目指す10代選手たちだ。9月17日から3日間の日程で行われた2022ジャパンパラ水泳競技大会で新記録を打ち立てた伸び盛りの選手に注目した。

パリを見据えて着実に進化する大学生スイマー

練習量に絶対的な自信を持つ南井。世界を見据えたタイム設定で練習を重ねる

「世界選手権では個人で決勝に一つも進めず、本命の100mバタフライではベストを出せずに終わってしまった。ジャパンパラでは1分を切ることが目標。そのための練習は長らくやっているんです」

そう話すのは、水泳ではもっとも障がいが軽く、レベルも高いS10クラスで世界と戦う大学2年生の南井瑛翔だ。関西の名門・近畿大学体育会水上競技部で練習に励む。高校時代に頭角を現した南井だが、進学後の伸びしろは天井知らずで、昨年は東京パラリンピックに出場。今年は世界選手権に初出場を果たしている。

生まれつき左足に障がいがあり、水を蹴り進むパワーが弱い。さらに腕の動きを意識するあまり、「キックが止まってしまっていることがある」といい、今大会の100m自由形では後半、75m以降のキックを意識することでラストスパートにかけた。その100m自由形では日本新記録。50m自由形でも日本記録を更新する活躍を見せた。

そして、大会最終日。迎えた“本命”の100mバタフライでアジア新記録を樹立した。だが、南井の喜びは控えめだ。記録は1分00秒22。国際大会でメダルを狙うには57秒台に到達しなければならない。「次の大会では必ず59秒台を出したい」と少し悔しそうな表情でプールを後にした。

200m個人メドレーをメイン種目にする大学生スイマーの由井

広告の後にも続きます

世界選手権の200m個人メドレー(SM5)で自身初メダルの銅メダルを獲得した大学2年生、由井真緒里も波に乗っている。専門の200m個人メドレー決勝で、自身の持つ日本記録に迫る3分46秒07をマーク。100m平泳ぎでも自己ベストを大きく縮め、日本新を記録した。

平泳ぎの強化をしてきた。キツくなる後半は水を掴む動作をより意識しているという。「結果が出てうれしい」と話す由井は、次に勝負をかける大会の200m個人メドレーで自己ベスト更新を誓った。

新たな環境でパリを目指す

東京大会でパラリンピックに初出場した選手の中では、今年最大の大会だった世界選手権出場を逃した26歳の西田杏、22歳の窪田幸太が奮起、新たな記録を樹立した。

好記録を連発した西田はスプリント2種目を強化

東京大会後、所属や練習環境を変えて強化する西田からは、パリにかける強い気持ちがうかがえる。「いい準備ができ、自信をもって臨むことができた」という今大会では、初日に50mバタフライ(S7)で自身の日本記録まであと0秒03迫る37秒04をマーク。

最終日の50m自由形は予選、決勝ともに日本新を記録した。スタートに課題があるといい、泳ぎ方も2ヵ月前に変えたばかり。「すべてがハマったわけではない」という西田の進化はまだまだ止まらない。

100m背泳ぎ(S8)は、22歳の新社会人・窪田が制した

東京大会100m背泳ぎ(S8)で5位と健闘した窪田はこの春、日体大を卒業。パリの活躍も期待される若手のひとりだが、社会人になった責任感からか、表情が引き締まったように見える。

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(スポーツ)

ジャンル