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日本人の5人に1人が経験…意外と身近な「失神」の原因と対処法【医師が解説】

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血圧が低下し短時間意識を失う「失神」。驚くことに日本人のおよそ5人に1人が、人生で1度は失神を経験するとされています。その原因と対処法について、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長が解説します。

「失神」の定義と「てんかん」との違い

長時間立ちっぱなしの作業や大きな精神的ストレス、また痛みによる刺激が強かったりといった原因で、失神発作を起こした経験がある人もいるでしょう。しかし、自分が経験したその発作が「本当に“失神”だったのか?」と、疑問に感じている人もいるかもしれません。まずは、正確に失神を定義してみます。

「気を失う」「気絶する」ことを「失神」と思われているかもしれませんが、実際は明確な失神の定義があります。

「失神」とは、短い時間で血圧が低下して心臓から脳に送る血液量が少なくなり、脳全体が酸素不足になって意識を失う発作のことをいいます。

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ここでいう「短時間」とは、多くの場合数分間、場合によっては数十秒。長くても5〜10分程度です。失神して意識を消失しているあいだは姿勢を保持することができませんが、失神から覚めると完全に意識が回復し、元に戻ります。

失神で倒れた人がいた場合、まず行わなければならないのは「失神」と「てんかん」の鑑別です。失神とてんかんはとてもよく似ており、鑑別が難しいのですが、決定的に違うのは回復の仕方です。

てんかんは意識を失って回復するまでの経過がとてもゆっくりで、意識が戻ったあとも、しばらくのあいだはボーっとしているのが一般的です。一方、失神は多くの場合、意識が回復すると驚くほどスカッとよくなります。

ほかにも、てんかんの場合は「舌を噛む」「頭位が変換する(頭が上や横を向く)」などの特徴があります。

「5人に1人」は一生のうちに失神を経験

失神は日常診療でよく遭遇する症状であり、日本人の人口全体における生涯有病率は「約20%」といわれています。つまり、5人に1人は一生のうち1度は失神を引き起こす、ということです。

失神の原因は、主に下記の4つです。

・神経反射性失神
・起立性失神
・不整脈
・心臓肺器質的疾患
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