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『アダムス・ファミリー』クリスティナ・リッチの現在

シネマトゥデイ

クリスティナ・リッチの11歳と42歳の現在 – (C)Jon Kopaloff/Getty Images (C)Paramount Pictures / Photofest / Getty Images

 今夜(30日)に日本テレビ系金曜ロードショーで放送される『アダムス・ファミリー』のアダムス家の長女、残酷なことが大好きなクールな美少女ウェンズデー役でブレイクしたのが、クリスティナ・リッチ。同作公開時に11歳だった彼女も、今は42歳。今は何をしているのか? 彼女の近年の活動に迫る。

 映画『アダムス・ファミリー』の原作は、1930年代の雑誌「ザ・ニューヨーカー」で連載されたコミック。不気味なものや邪悪なものが大好きな変わり者の一家を描く物語はこれまで何度も映像化され、近年もシャーリーズ・セロンやクロエ・グレース・モレッツが声優に参加した劇場アニメーションが2020年と今年1月に公開された。今再び注目を浴びている。それは、ティム・バートン監督が、高校生になったウェンズデーを描くドラマシリーズ「ウェンズデー」がNetflixで11月23日より世界同時配信されるから。そしてこのドラマに、今回放送される映画『アダムス・ファミリー』でウェンズデーを演じたクリスティナ・リッチが出演している。ティム・バートン版のウェンズデー役は今年7月公開のホラー『X エックス』のジェナ・オルテガに決定しているが、クリスティナが何の役を演じるのかは未発表なので、いったい何の役なのかと話題を呼んでいるのだ。

 そのクリスティナは、1980年2月12日、米カリフォルニア州サンタモニカ生まれ、ニュージャージー州育ち。8歳の時に学校の舞台劇に出てスカウトされ、9歳でウィノナ・ライダーやシェールと共演した『恋する人魚たち』(1990)で映画デビュー。すぐに『アダムス・ファミリー』(1991)、『アダムス・ファミリー2』(1993)で長女ウェンズデー役を演じて、10代前半で世界的人気スターになった。

 その後、アン・リー監督の『アイス・ストーム』(1997)、ヴィンセント・ギャロ監督の『バッファロー'66』(1998)、ティム・バートン監督の『スリーピー・ホロウ』(1999)、共演のシャーリーズ・セロンがアカデミー賞主演女優賞を獲得した『モンスター』(2003)、ウォシャウスキー兄弟(現在は姉妹)監督の『スピード・レーサー』(2008)など、インディーズ系からブロックバスター系まで幅広く活動を繰り広げてきた。この頃はあまりスクリーンで見かけなかったが、それもそのはず、近年の彼女は活動の重点をテレビドラマに移している。さらに、私生活でもいろんな出来事が起きていた。

 彼女の仕事と私生活、双方の転機となった作品が、米ABC系のテレビドラマ「PAN AM/パンナム」(2011~2012)。1960年代を舞台に、実在の航空会社、パンアメリカン航空の客室乗務員たちを描く作品で、クリスティナは自己主張も個性も強いマギー役で主演を務め、マーゴット・ロビーが奔放な新人ローラ役で共演。ピープルズ・チョイス・アワードのテレビドラマ部門でノミネートされる人気作となった。もうひとつ、クリスティナにとって大きな出来事だったのは、本作の撮影現場で出会った撮影スタッフのジェームズ・ヒアーデゲンと恋に落ちたこと。2人は2013年に結婚し、2014年に息子フレディーが生まれた。

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 この頃から、クリスティナはテレビドラマに力を入れるようになる。彼女はその前からプロデュース業に進出し、1997年に自分の制作会社ブラスフィーム・フィルムズ(Blaspheme Films)を設立。『私は「うつ依存症」の女』(2001)や日本未公開の『パンプキン(原題)/Pumpkin』(2002)の製作と主演を務めたが、それ以降はしばらく製作業から離れていた。しかし「PAN AM/パンナム」の後は、テレビドラマ2作の製作総指揮と主演を務める。

 一つは、19世紀アメリカの有名な殺人事件をモチーフにした「リジー・ボーデン 美しき殺人鬼」(2015)。ドラマは殺人事件自体を描くものではなく、父親と継母の殺人罪で起訴されたリジー・ボーデンが無罪判決となってからを描くユニークな内容。もう一つは、「ゼルダ ~すべての始まり~」(2015~2017)。こちらは華やかな1920年代のジャズ・エイジを舞台に、F・スコット・フィッツジェラルドの妻で、自由気ままでのちに統合失調症を発症するゼルダ・フィッツジェラルドを描くもの。この2作でクリスティナは強烈な女性像を演じて話題を集めた。

 一方で、その後の私生活は波乱万丈。2020年にヒアーデゲンとの離婚を申請し、家庭内暴力を受けていたことを告白。2021年にはヒアーデゲンに対して接近禁止令を申請し、6月に離婚が成立する。同年8月に、新たな恋人であるヘアスタイリストのマーク・ハンプトンとの間の子供を妊娠していることを発表し、10月に彼と再婚、12月に女児クレオパトラ(愛称クレオ)が誕生した。この頃は私生活も大忙しだったのだ。

 今は仕事も順調。かつて『スピード・レーサー』で組んだラナ・ウォシャウスキー監督の新作『マトリックス レザレクションズ』(2021)では、ゲーム会社の会議のシーンにカメオ出演。そして、主要登場人物の一人を演じる米HBOのテレビシリーズ「イエロージャケッツ」では2022年のエミー賞助演女優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。

 このドラマは、女子高生のサッカーチームを乗せた飛行機が山奥で墜落し、数名の生存者が救助されるが、実際はそこで何が起きたのかを、"事故直後"と"25年後の現在"の同時進行で描くもの。クリスティナが演じるのは、高校時代はチームの用具係だったが事故によって変貌し、今はかなり変わった性格の介護施設の看護師となっている人物ミスティ。彼女はこのドラマでも強烈な女性像を演じている。

 今後も、ホラー映画『モンストロス(原題)/Monstrous』、SFスリラー『ザ・ドレスデン・サン(原題)/The Dresden Sun』など複数の新作が待機中だ。(文・平沢薫)

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