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西九州新幹線「開通に歓喜」は鉄道ファンだけ?「九州人の微妙な反応」はナゼ

アサ芸Biz

 23日に武雄温泉〜長崎間が開通した西九州新幹線。1か月前の発売開始からわずか10秒で売り切れた乗車券を筆者は幸運にも購入することができ、この日早朝から長崎駅へ。

 当日は生憎の雨模様となったが、駅のホームには溢れんばかりの大勢の人。しかも、高そうな一眼レフや動画用のビデオカメラを持った者も多く、見たところ関係者以外はほとんどが鉄道ファンで占められているようだ。

 多くのメディアが来ていたこともあり、撮り鉄たちから怒号が飛ぶようなことはなかったが、撮影場所をめぐって小競り合いを繰り広げる者たちも。筆者も頑張って撮影を試みたが、人の頭や腕などが入り込んでしまい、満足いくような写真はほとんど撮れなかった。

 今回乗車した8時39分発のかもめ8号は、定刻通りに長崎駅を発車。しかし、全長66キロと全国の新幹線の中で距離は最も短く、終着の武雄温泉に到着したのは9時3分。わずか24分でくつろぐヒマもなかった。

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 隣の座席だった福岡から来たという30代の男性会社員は、「鉄道ファンとしては嬉しいけど、博多に行くには武雄温泉で乗り換えが必要なのが面倒ですね」と苦笑い。
 
 それでも博多〜長崎間は従来より約30分移動時間が短縮されるが、そこまでの恩恵が得られないのが佐賀県だ。

 当初は山形新幹線や秋田新幹線のように在来線を活用したミニ新幹線で計画されていたが、途中で全線新設のフル規格新幹線に変更された。その分、工事費用も跳ね上がったため、佐賀県は費用対効果が得られないと反対し、現在も武雄温泉から先の区間は工事未着工のままとなっている。
 
 ちょうど佐賀在住の40代男性の会社員も乗り合わせていたので話を聞いたが、「国やJR九州が全額出すなら別ですが、報道によると佐賀県の負担額は約800億円。もともと佐賀から博多へのアクセスは便利だし、『県民の血税からそんな大金出すなんて納得できない』って怒ってる人が多いですね」と話す。

 問題が棚上げになっている以上、西九州新幹線の全線開通にはまだかなりの時間がかかりそうだ。

(高島昌俊)

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