top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

「間違いなく火星人です!!」興奮状態の探査隊員たちが目撃したモノとは…

幻冬舎ゴールドライフオンライン

恐竜が人類を凌駕する超高度文明を築いていた!? 火星で発見された巨大都市。“住人”である恐竜リップは、その昔、地球にも存在していたことが判明しーー。人類誕生以前の壮大な物語を描いたエンタメSF小説。※本記事は、森久士氏の小説『リップ―Rep―』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

第2章 火星人の遺跡発見

3人はその入り口の前で止まり、大きく息を吸い込む。自分たちが今、何をしているのかも認識できない。

「何だかこれ、ギリシャの神殿のような建物ね」とソヨが見上げる。

「隊長ここでやめましょう。いったん基地に帰りましょう」と、アヤが恐怖に押しつぶされてつぶやく。

ケンは本部からの問いかけに思考が戻り、「酸素はまだ残っているか」と、我に返りやめる気は全くない。「まだ3時間は大丈夫です」「もう少し調べてみよう」と、前に進む。

広告の後にも続きます

アヤが「とても怖いです。人数を増やして機械を持ってきましょう」と、引き返す口実をいうが、ケンは「いや、もうずいぶん前の廃墟のようだから大丈夫だよ」と、全く引き下がらない。

「確かにずいぶん古そうですが、ものすごい文明遺産ですよね」と言いながら、回りをキョロキョロ見渡して前に進む3人。

階段を上り玄関の前に立つ。かまぼこ型の屋根の天井の右側から、ステンレス製と思われる5センチほどのリングでできている、長くて太い鎖がぶら下がっている。

ソヨが「こんなところに鎖があるが、引っ張てみるかな」とつぶやく。

アヤが「だめですよ、考古学者を呼んでからにしましょう。中から何か出てきたらどうするの」と慎重論を言うが、ソヨの恐怖心は好奇心に抑えられ、「ずいぶん古そうだから大丈夫でないの」と言いながら鎖を手にした。

ケンが「本部に確認することにしよう」と言っている間に、ソヨ隊員は鎖を下に引いた。すると洞窟正面の壁が左横にスライドするように動き出した。

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル