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【B1クラブ展望/広島】2年連続で大型補強を敢行…破壊力あるオフェンスで“頂”へ

バスケットボールキング

 B1昇格初年度となった2020-21シーズンは9勝46敗という成績に終わり、厚い壁に跳ね返される結果となった広島ドラゴンフライズ。

 それを受け、昨シーズンは積極補強を敢行した。B1でも屈指のシューターとして知られる辻直人や、レバンガ北海道で得点王に輝いたニック・メイヨなど実績のある選手を獲得したうえ、横浜ビー・コルセアーズにディフェンシブマインドを植え付けたカイル・ミリングを新指揮官に招へい。盤石の布陣で2021-22シーズンに臨んだ。

 開幕戦で北海道を連破して勢いに乗ると、開幕10戦を終えて7勝3敗と勝ち星を先行させることに成功。その後は連勝と連敗を繰り返し29勝28敗でシーズンを終えたものの、前シーズンは9勝に終わったことを鑑みると大躍進の1年だったと言えるだろう。

 今シーズンはスローガンに「頂(いただき) ~UNITED WE STAND 2022-23~」を掲げた広島。頂を目指すべく2年連続で大型補強を行い、琉球ゴールデンキングスでファイナル進出の立役者となったドウェイン・エバンス、ヨーロッパの強豪で活躍したケリー・ブラックシアー・ジュニアらをロスターに加え、体制を整えた。

 昨シーズンはグレゴリー・エチェニケ、チャールズ・ジャクソンという重量級の外国籍選手を揃えたため、内外のバランスを欠く時間帯が見られた。だが、エバンスとブラックシアーはアウトサイドのプレーも得意としているため、昨シーズンと比較してバランスのいいオフェンスを展開できるはずだ。

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 予想スタメンは寺嶋良、辻、アイザイア・マーフィー、メイヨ、ブラックシアー。どこからでも得点を取れるオフェンス力を有しているため、ディフェンスを整備することができれば西地区優勝も夢ではない。

◆■KEY PLAYER/PF・C #8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア

 アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)やブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)らを輩出した名門・フロリダ大学からヨーロッパへ渡り、昨シーズントルコ1部で平均13.2得点6.4リバウンド、3ポイントシュート成功率44.1パーセントを記録した万能型ビッグマン。

 9月4日に行われたアルバルク東京とのプレシーズンゲームでは、16得点5リバウンド5アシストと才能の片鱗を示した。ブラックシアーが内外バランスよく得点を取ることができれば、広島のオフェンスはBリーグでも屈指の破壊力を有することとなるだろう。

 
   

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