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『ちむどんどん』喜びも悲しみも表裏一体 高田夏帆、渡辺大知らとの再会の陰で起きた悲劇

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『ちむどんどん』写真提供=NHK

 喜びも悲しみも表裏一体。『ちむどんどん』(NHK総合)最終回直前の第124話は、同窓会のようなにぎやかさの陰に悲劇の予兆を感じさせた。

 参考:【写真】病に倒れた歌子(上白石萌歌)

 夜を徹した共同作業で開店にこぎつけた「やんばるちむどんどん」。門出を祝って来店した中には懐かしい顔も見られた。3人の子供を連れて訪れたのは早苗(高田夏帆)で、はるばるブラジルからやってきた正男(秋元龍太朗)とは高校以来の再会。早苗や正男の「暢子はあの頃とちっとも変わらんね」「いくつになっても暢子のままさ」という言葉は、自分らしさを取り戻した暢子の現在を言い表していた。

 暢子の友人以外では、金吾(渡辺大知)がインパクト抜群だった。良子(川口春奈)の幸せを願い身を引いた潔さが称賛された金吾は、“陽性”のオーラがさらに強まっていて、良子に会うと「僕は永遠に君を愛してる!」と満面の笑みで挨拶。金吾はハワイでパイナップル農園を営んで結婚もしており、ちゃんと「僕のワイフの次に」と妻ファースト宣言するところも金吾らしい。海外に移住した沖縄出身者は多くいて、金吾や正男は彼らの代表としての意味合いもあった。

 今作を欠かさず観てきた人にとって、まもるちゃん(松原正隆)が言葉を発したのが最大のサプライズだったかもしれない。無口なまもるちゃんが思わず「マーサンヤー」とつぶやいてしまう味は、奇をてらった高級なものではなく、沖縄の食材を使った沖縄の味。我を張り通してきたように見える暢子も、ただ自分の周りの人を喜ばせたかっただけではないか。暢子の原点は自分の料理を食べる家族の笑顔で、足元の泉は故郷のやんばる。生まれ育った場所で、土地の人々と美味しいものを食べる。暢子がこの日を迎えることには必然性があった。

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 喜びのさなかにあって病魔は足音を立てずに忍び寄り、歌子(上白石萌歌)が体調を崩して寝込んでしまう。医者は手を尽くすが有効な治療法はなく、「経過を見守るしかない」と述べる。下地(片桐はいり)の手紙にあった「どんなに辛い運命や試練が待ち受けようとも」はこのことを指していたのか。父の死、経済苦と金銭トラブル、家族間のいざこざを乗り越えてようやく迎えた幸せの先に、こんな未来が待っていようとは……。

 嘆く良子に、涙をこらえながら優子(仲間由紀恵)は「大丈夫」と言い、暢子は店を臨時休業して「フーチバージューシー」をこしらえる。熱を下げる効果のあるジューシーを「今度はうちが作って食べさせてあげないと」と暢子。何もできなかったあの頃とは違う。喜びも悲しみもともに超えてきた家族だから、信じて待つのだと伝えていた。(石河コウヘイ)

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