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日本で「カエルの肉」は定着しなかったが…食用ガエル大繁殖のワケ

幻冬舎ゴールドライフオンライン

『水の中にいるようにゆったりと、軽やかに』。何気ない毎日を切り取ったり、表現力豊かに綴ったエッセイ集。※本記事は、深山れいこ氏の書籍『金魚』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

私は1日分の家庭生ゴミを蓋付きのポリケースに溜めておき、それをウチの旦那に頼んで庭に埋めてもらっている。

彼は、順次掘り起こしやすいところに埋めるだけで、庭木や草花のことは一切気にしない。しかし、それでもなにがしかの効果が現れてくる。

薔薇は大輪の花を付けるし、木々も青々と茂る。そして、1本あるネーブルオレンジの木はたわわに実を付ける。もちろん裏年に当たる時は控えめだが、結構楽しめる程度には実が成るのだ。

今春の収穫は例年を上回り、バケツに3杯ほど採れた。実太りも上々である。

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それに何と言っても味が市販されているものとは全然違う。甘みも、酸味も強烈に強いのだ。これぞ生ゴミの威力である。

しかし、難問が一つある。鵯(ひよどり)だ。鵯は、山でも市街地でも年がら年中見かける野鳥だから、「留鳥」的であるが、朝鮮半島から渡ってくる「渡り鳥」的一面と、北海道などから飛来する「漂鳥」的側面とを持っている。

鵯は平安貴族に飼育されていた鳥だと聞いても、にわかに信じがたい愛嬌のなさだ。近年は、鳴き声が甲高いので騒音「害鳥」とさえ見なされている。

私はネーブルオレンジの実が木で十分に甘く熟してから収穫したいと思っているのだが、鵯は少しでも甘くなると鋭いくちばしで次々穴を開けていく。

木の側にじっと立って見張りをしている訳にも行かないし、網を掛けるほどの熱情もない。食われるままに、おこぼれを頂戴しているのが現状である。

何かの用で木の側に近づくと、例の甲高い声でピーヨ、ピーヨとけたたましく警戒音を発する。本当に可愛くない鳥だ!

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