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【小説】「これは、何かの陰謀ですか?」…突然警察の捜査が始まった理由

幻冬舎ゴールドライフオンライン

理事長からの執拗なパワハラを受け…医大の大きな闇に抗い続けた男の、偉大な戦いの物語。※本記事は、梅原久範氏の小説『ユーレイズミーアップ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

晴天の霹靂

平成25年6月10日

梅澤は、この数年間で地方の私立医科大学教授としては破格の研究費を獲得していた。

文部科学省が主管する一般科学研究の中でも最高額の基盤A研究費を獲得していた。3年間で五千万円の大型研究費である。

さらに、厚生労働省からは、梅澤が申請したIgG4関連疾患研究班が採択され、その班長に任命されていた。その研究費も3年間で五千万円になる。勿論、梅澤単独で扱う研究費ではなく、研究班を組織し、多くの全国の研究者に分担金を配分して共同で研究を進める費用である。

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どちらの研究費も北陵医科大学始まって以来の快挙である。

「詐欺? 一体どの研究費のどの部分が詐欺にあたるんだろう?」

梅澤には皆目見当がつかなかった。

「ウッ」

思わず口から悲鳴が漏れた。緊張で忘れていた腰が再びきしんだ。

「すみませんが、腰掛けていいですか?」

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