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選手起用は「一番強い人が一番出るべき」赤坂ドリブンズ・越山剛監督、目先の結果だけを追わない“公平さ”/麻雀・Mリーグ

ABEMA TIMES

 経験十分のベテランの男性3人に、一から育てたと言ってもいい女性1人の4人組。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の赤坂ドリブンズにとって、勝利と育成の両方を求めた戦いも4年目を迎える。リーグ初年度に園田賢、村上淳、鈴木たろう(いずれも最高位戦)の3人で初代王者になると、翌シーズンにプロ入り間もない丸山奏子(最高位戦)をドラフトで抜擢指名。「常勝軍団」として最強の4人を揃えることよりも「経験の浅い選手を育てるチーム、一緒に成長できる選手」を選んだ。昨期、レギュラーシーズン7位に終わり、今期はファイナルシリーズ進出が絶対必要な中、指揮する越山剛監督は選手起用について「一番強い人が一番出るべき」とシンプルな答えを示した。

【動画】選手起用の方針について明かす赤坂ドリブンズ・越山剛監督

 チーム、選手、さらにはMリーグそのものが手探りでスタートした2018-19シーズン。越山監督は「勝って、賞金を獲得できて、より多くの報酬を得られるチームが基本方針。自分が知る限りで、赤アリで勝てる選手を選ぼうと、6人ぐらい候補にしました」とし、ドラフトで園田、村上、鈴木の順で指名。経験豊富な男性3人でチームを作った。中でも1位で指名した園田は、チームスポンサーでもある博報堂の社員(現在は退社)。「園田はサプライズというか、隠し玉的というか。ドラフトは、そういうものがあった方がいいでしょう(笑)」と、選手の運命が決まる指名にドラマを求めた。越山監督からすれば最強の3人を揃えたつもりだったが、レギュラーシーズンはぎりぎりの4位で通過。「こんなに勝てないんだと。もっと勝てると思っていた」と苦戦を感じたが、ファイナルシリーズでは独走。「とにかくうれしかったです」と、初年度での初優勝をひたすら喜んだ。

 2年目、丸山が加入してからは「育てながら勝つ」をテーマにすると、チームとして活躍する年、苦戦する年が交互にやってきた。特に他の3人に比べて、丸山だけが経験、実績ともに大きく異なるだけに、ファンからも選手のモチベーション、その最たるものである選手起用について疑問の声が出ることもあった。監督の役割を聞かれると「選手のモチベーションがきちっと保たれること。流れがあるからいい牌が来る、危険牌が通るとは思わないけれど、人間がやるスポーツである以上、精神状態がいいものであれば、いい選択ができたり、ミスが少なくなったり、気づけないことが気づけたりする」と、選手をいい状態で試合会場に送り出すことだと説明した。その上で「負けている選手もモチベーション高く試合に出られるようにするには、僕はフェアネス(公平さ)だと。なるべく公平に選手を出したいと思っています」と加えた。

 昨期の出場試合数を見ると、多い順に鈴木が28試合、園田が27試合、村上が23試合、丸山が12試合。丸山は他の選手と比べて半数か、それ以下だ。「公平さが必要で、一番強い人が一番出るべきなんです。だから圧倒的に強い人がいたら(規定上最多の)45戦出します」。昨季のレギュラーシーズンのポイント順を見れば鈴木、丸山、園田、村上の順になるが、試合数とは比例していない。それは普段、4選手が麻雀という競技の本質として述べているように、目先の結果だけで判断してはいけないものと考えているからだ。「園田、村上、たろうの3人は、誰が一番強いかわからない。丸山については、この3人が『俺らより強い』と言ったら、45戦出しますよ。ただ目先のポイントだけで決めていたら、監督はいらないじゃないですか」と加えた。当然、勝敗やポイントという結果は見る。ただし、それだけではない。いつどのタイミングで出しても、他の選手と遜色ない結果と内容を示せれば、丸山も同じだけ機会が与えられるという、実にシンプルな答えだ。

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 リーグ初年度に優勝し、今年は2度目の優勝を目指すとともに、現体制を維持するためには、最低でもファイナル行きを決めなくてはいけない。「それぞれ選手が頑張る理由があります。3年、優勝から遠ざかってもいるし、すごく期待しています」と、4選手の思いが好成績につながることを待っている。全選手がそれぞれ十分に活躍した時には、まさに越山監督の仕事はなくなり、笑顔のまま控室でモニターを見守る日々が訪れる。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

 
   

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