東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展ーベルばらは永遠にー」がスタートした。会期は2022年11月20日(日)まで。50年前の原画はじめ、宝塚歌劇やTVアニメの「ベルばら」など、多岐に渡る「ベルばら」の展開の数々を展示する。ここでは現地の様子を簡単にレポートする。
エントランスを抜けると、ベルサイユ宮殿をイメージした優雅な回廊が待ち受ける。回廊の奥には、オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼン、アンドレの4人のパネルが展示され、窓面には登場人物たちがまるで宮殿の肖像画のように飾られ、来場者を一気に華麗な世界へ誘う演出だ。
「序章」を経て「第1章」では、カラーイラストや当時としては珍しい2色、4色の貴重な原画など、連載当時の原画約180点を物語に沿って展示する。物語の魅力はもちろんのこと、美しく力強い線や胸に染みるセリフも楽しめる趣向だ。また、原画だけでなく、オスカルが生涯でただ一度だけ身にまとったドレスも展示。文化服装学院オートクチュール科の学生たちが制作したこの美しいいドレスは、写真ではなくぜひ現地でご鑑賞を。
「第2章」の宝塚歌劇「ベルサイユのばら」のエリアでは、オスカルとアンドレが愛を誓いあう名場面「今宵一夜」の舞台となる「オスカルの居間」のコーナーも。オスカルとマリー・アントワネットが身に着けた舞台衣装や小道具も展示され、宝塚ファンのみならず、原作ファンも必見だ。
充実の物販のエリアでは、「愛と感謝の50周年 ベルサイユのばらアニバーサリーブック」(2200円・税抜)を販売。連載開始から50年、世代を超え、世界中の読者の心を揺さぶってきた「ベルサイユのばら」の軌跡と魅力を伝える貴重なファンブックで、「作者自身のコメント入りで紹介するイラストギャラリー」など永久保存版の内容だ。