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成長曲線を描く晩成タイプのモーリス産駒 ジェラルディーナが重賞初制覇

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成長曲線を描く晩成タイプのモーリス産駒 ジェラルディーナが重賞初制覇

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・9/25オールカマー(GII・中山・芝2200m)
 内ラチ沿いを進んだジェラルディーナが残り100mを切って先頭に立ち、ロバートソンキーの追撃を1馬身半抑えました。これが重賞初制覇です。昨年秋に3連勝したときは、レースぶりの良さからすぐにでも重賞を勝てそうでしたが、壁に跳ね返されたところをみると、まだ力をつけ切っていなかったのでしょう。

 それから1年が経過し、ようやく本格化した感があります。父モーリスはピクシーナイト、ジャックドールなどの父で、本馬は日本における7頭目の重賞勝ち馬(オーストラリアではGI馬2頭を含めて3頭の重賞勝ち馬を出す)。

 モーリス産駒は3歳夏以降に力をつけてくる晩成タイプで、本馬は同産駒らしい成長曲線を描いています。母ジェンティルドンナは牝馬三冠に加え、ジャパンC連覇、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制覇した歴史的名牝。二度の年度代表馬と、顕彰馬にも選出されています。

 本馬は父母合計でGIを13勝、という超良血馬です。「モーリス×ディープインパクト」は他にルークズネスト(ファルコンS)が重賞を勝っており、連対率23.9%、1走あたりの賞金額232万円。これはモーリス産駒全体の19.1%、180万円を大きく上回っており、ニックスといえるでしょう。

 ちなみに、ジェラルディーナもルークズネストも、ダンジグのクロスを持つという共通点があります。

◆今週の血統Tips

 サンデーサイレンスは中距離タイプの種牡馬だったので、直系子孫たちは基本的にスプリント路線には向いていません。代表的な後継種牡馬であるディープインパクトも同様の傾向が見られます。主要距離で産駒が最後までGIを勝てなかったのは1200mでした。ディープインパクトは、ミオスタチン遺伝子型が「T/T型」で、これは長めの距離を得意とするタイプです。

 したがって、ディープインパクト産駒でスプリント路線のビッグレースを勝つには、母方からの血の助けが必要です。スプリンターズSで連対したディープインパクト産駒はグランアレグリアとミッキーアイルですが、この2頭はおそらく、ミオスタチン遺伝子型は「C/T型」でしょう。父ディープインパクトよりもスピード方向に寄ったタイプです。

 今年のスプリンターズSには、ミッキーアイル産駒のメイケイエールとナムラクレアが人気を背負って出走します。

 仮にミッキーアイルが「C/T型」だとすると、娘2頭はひょっとしたらスピードレースに適性の高い「C/C型」かもしれません。

 いうまでもありませんが、父系の特長はずっと同じではなく、母方から入ってきた血によってどんどん変質していきます。変質してもなお、優れた資質を伝えるのが優秀な血です。

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