東藤は、昨年の夏にチーム最年少の20歳で東京オリンピックに出場。主にディフェンスでの役割を買われて銀メダル獲得に貢献した。そして21歳となった今年は、自身初となるワールドカップを迎え、ここまで3試合をスターターとして出場している。
「ボールへの執着心、気持ちで後手になると、プレーにも影響してしまうので、球際とか、リバウンドを全員で取り切るところなどは学びになりました」と、敗れたカナダ戦の中からもしっかりと課題を見付けているよう。
「負ける試合の方が学びは多いので、その中でできることを精一杯、できる限り、自分の最大限でやりたいです。その結果が勝ち負けにつながると思うので、一つひとつのプレーを大事にしていきたいと思います」
しっかりとした口調で語った東藤。日本の主軸を担う21歳は、どんな状況に追い込まれても、ブレることなく、全力プレーを誓っていた。
取材・文=田島早苗