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霞ヶ浦vs日立一

高校野球ドットコム

霞ケ浦、エースが4安打完封。8回コールドで日立一を下す

8回を完封した霞ケ浦・木村君

<第75回秋季関東地区高校野球茨城県大会:霞ヶ浦7-0日立一(8回コールド)>◇25日◇2回戦◇J:COMスタジアム土浦

 土浦市内の私学強豪校として、甲子園出場実績もある霞ヶ浦と、県北地区の公立校として毎年、好チームで強豪校に抵抗を示していく進学校の日立一。この秋の県大会でも、初戦の好カードの一つと言っていい顔合わせでもあった。

 日立一は小野、霞ヶ浦は木村と、ともに評判の両エースの先発となった試合は、ある程度の投手戦での競り合いが予想されたが、霞ヶ浦が小野の立ち上がりのわずかなスキに付け入り、上手に攻めて3点を奪う。そのリードで、終始試合を有利に運び、結果的には打点は3しかなかったものの、相手のミスにも乗じた形で8回コールドゲームで退けた。

 初回、霞ヶ浦は先頭の菅谷が死球で出ると、続く山崎の右前打で一、二塁。新保がしっかりと送って1死二、三塁とすると、ここで暴投で霞ヶ浦に先制点が入る。さらにエースで4番の木村が右前打して2点目。木村も暴投で二塁へ進むと、5番雲井の三遊間をゴロで破る安打で霞ヶ浦はこの回3点を奪い、試合の主導権を握る。

 霞ヶ浦は5回にも失策の走者を盗塁と内野安打で進めて、2死一、三塁から暴投で生還して4点目。さらに連続四球で満塁となると、相手失策で5点目が入った。日立一としては、どうにも試合の流れがよくないぞという形になってしまった。

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 7回にも代打で出て、そのまま9番に入った宮本の犠飛で追加点を挙げた霞ヶ浦。8回にも2番山崎の内野安打から無死満塁という好機を作ると、内野ゴロで、本封されつつもその後の送球がそれて、その間に走者が生還して、最後はあっけない形でのコールドゲームとなってしまった。

 結果的にはコールドゲームではあったが、霞ヶ浦の打点は3。高橋祐二監督も、「打線は、戦っていないね。チャンスを貰っても、気持ちが弱いから打ちきれていないんですよ。たまたま、相手のミスで点はもらえましたが」と、決して満足はしていなかった。また、木村に関しては、「本人は調子は悪いと思っているんだろうけれども、今日はきちっと投げられたんじゃないだろうか」と見ていた。

 木村自身は、「ボクはスピードよりも切れとコントロールで勝負していく投手だと思っているので、立ち上がりも安打されたりしてもう一つ良くなかった。だけど、6回からは自分の思うような投球になっていた」と分析していた。この日の最速は5回の145キロ。それで三振を奪い、6回以降は3者凡退でピシャリと抑えており、茨城県を代表する好投手の一人という存在感は十分に示していたとも言えよう。奪三振も8イニングで10を数えていた。

 8回零封された形のコールドゲームとなってしまった日立一。現在は、チームとしても総勢19人という小世帯。中山顕監督は、「なかなか、選手がいなくて…。捕手も半分素人なんですけれども、何とかやらせているという感じのチームなんですよ。一つひとつのアウトの取り方とかを考えてやって行かないといけないということも言っています。投手は、ある程度投げられるので、これからもう一度作り直して来年には戦えるチームにしていきたい」と、先を見据えていた。

 毎年、夏までには好チームを作り上げていく伝統の日立一だけに、今後の成長に期待したいところでもある。

(取材=手束 仁)

 
   

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