「石鹸で宝石を作っています」
一瞬、頭の上に「?」が浮かびますが、Twitterに投稿された写真にはキラキラ輝く宝石のようなモノが写っています。これが石鹸!?思わず声に出して驚いてしまいました。
石鹸がどのようにして宝石の姿へ変わるのか。ツイート主である透明観測所さんに話をうかがいました。
これは石鹸の素材をもちいて宝石のように作りあげる「宝石石鹸」と呼ばれるジャンルのアート作品。透明観測所さんが作り始めたきっかけは、本屋で宝石石鹸の本を偶然発見し、表紙に一目惚れしたことだったそうです。
広告の後にも続きます
現在は一般社団法人ハンドメイド石けん協会認定講師ジュニアソーパーの資格を取得。受講者に手作り石鹸の魅力を伝えつつ、石鹸アート作家として活動されているとのことです。
宝石石鹸の作り方は「バレンタインのチョコレート作りに似ています」と透明観測所さん。まず素材を加熱して液体にします。それを型に入れて冷やし、成型。シンプルなデザインのものであれば、1時間から1時間半で完成するそうです。
さらに宝石石鹸の良いところは作り直しも可能で、大雑把に作業してもある程度は美しく出来上がる点。しかし、理想を突き詰めようとすると細かな気配りが必要とのこと。「ほんの些細な工夫や手間が仕上がりを大きく変える」と教えてくれました。
例えば、加熱する温度が高すぎると、混ざりすぎてしまって模様が作れなかったり、グラデーションにならなかったり……。頭の中でイメージしている透明感やマーブル模様をリアルに再現することは、思っていた以上に難しいのだとか。