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ホロライブ・不知火建設の沿革 まだ短くも注目すべき足跡について【バーチャルタレント名鑑】

インサイド

様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも非常に多い。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのは、不知火フレアさんを中心とした不知火建設の歩みについてです。現在大きく注目を集めるVTuber・バーチャルタレントシーンにおいて、強烈な存在感でシーンを牽引している事務所・ホロライブ。日本・海外合わせて54名のメンバーが活動しており、生配信での活気ある活動を中心に、音楽活動・ライブ出演・テレビ出演・企業PRなどにも積極的で、その強いタレント力でシーンに新しい道を作り続けてきました。

そんな「生配信での活気ある活動」のお供になるのが、多種多彩なゲーム作品。プロと見まがうほどに上手な方もいれば、「どうしてそんなプレイを?」と思えるほどに苦手な方もいたりと、所属タレントによってさまざまです。

今回ピックアップするのは、不知火フレアを中心としたメンバーでファンに人気を博している「不知火建設」についてです。

◆そもそも「コラボ配信」とはなんぞや?
VTuberの配信でよく出てくる言葉として、「コラボ配信」という言葉があります。1人でのソロ配信とは違い、自身の友人らを集めて2名以上のメンバーで配信をすることを指していて、「コラボした」「一緒に配信をした」ともいわれることがあります。

人気ゲームを協力しながらプレイしたり、トークテーマを募集してラジオ感覚で雑談を共にしてみたり、テレビ番組のような座組み・企画で5人~6人と集めて配信してみたりと、VTuber・バーチャルタレントを知りたての人にとっては意外なほどバラエティに富んだ内容に驚くかもしれません。

「友人と一緒に配信をする」という点において、大多数のメンバーを揃えるVTuber/バーチャルタレント事務所は大きなアドバンテージを持っているといえるでしょう。自身も所属している事務所内のメンバーには比較的声をかけやすいですし、「連帯感」「一体感」を押し出せることも大きな強みといえます。

特にホロライブ・にじさんじの二大事務所は人数の多さもさることながら、一人一人が人気を博しており、さまざまな性格・キャラクターをもったメンバーが揃っています。ファンにとっては「あの人とあの人がいっしょに配信すれば…」などと考えることもあるでしょうし、この5年間で多くのコラボ配信が行われてきました。(配信上のマナーとしてリスナー・ファンから「コラボを強要」するような言動は好まれません。)

このような経緯もあるので、コンビ/トリオなどを含めて非常に多岐に渡るコラボグループが組まれているのですが、ここではあまり触れずに進めたいと思います。

そんななかにおいて、ホロライブ三期生としてデビューした不知火フレアさんを中心にした「不知火建設」は、『Minecraft』をキッカケにしてゲーム配信などを通じて仲良くなり、ここ1年ほどで少しずつ友情を深めているあらたなコラボグループとしてファンに認知され始めています。

◆今宵、『Minecraft』にて
『Minecraft』は現在世界でもっとも販売されているゲーム作品であり、ゲーム初心者でも簡単にプレイできる操作性や、アイテム製作・建造物建築・多彩なステージへの冒険などさまざまな名作ゲームとして愛されてきました。

ホロライブでも初期のころからプレイされつづけているゲームタイトルであり、海外にも広がっている現在のホロライブにおいて、全ホロライブメンバーが一堂に会することのできる重要なゲームでもあります。

キッカケは、不知火フレアさんが2021年2月3日に尾丸ポルカさんと癒月ちょこさんとの3人で『Minecraft』のコラボ配信を行なってからです。以前から自分の名を冠した「不知火建設」を自称していたフレアさんに、尾丸さんが「(いまから自分が活動しやすそうな)オススメのところあります?」と話しを振ったところ、「不知火建設がおススメですね!」とフレアさんが冗談めかして返事したところから始まりました。

その直後、ポルカさんとちょこさんが地上へ出れなくなったところをフレアさんが助けたことをきっかけに、尾丸さんはフレアさんの「不知火建設」に参加することを決心します。(上記配信の4時間25分頃。先の会話から約3時間半後のこと)
その後、ホロライブ0期生にあたるさくらみこさん、星街すいせいさんの両名が続々と参加。不知火建設のメンバーは4人へと増えることになります。

長年に渡ってプレイしてきたことで経験値が高いフレアさん、当時はデビューしてまだ1年と経っていないもののテンション高めなスタイルで賑やかなポルカさん、ゲーム上手とは言えないが天性のプレイングでお笑いを引き起こすさくらさん、堅実かつコツコツとしたプレイングと大らかな心をもった星街さん。

ホロライブのなかでもデビューした順番・経緯などが一切被らない4人が、不知火建設に集まることになりました。

大規模な建築物をみなで一斉に作るのではなく、細々とした舗装をこなすなどしてゆったりとプレイすることを狙い、なにを建設するかは各々が自由に考え、そもそも「コラボ配信に参加するか、手伝うかどうかも3人に任せる」という自由な社風(ムード)が不知火建設にはあります。

これは社長であるフレアさんが設立当初から念頭においていた、いわば運営方針として現在まで続いています。

事実、フレアさんが配信開始する10分前にポルカさんに突如声をかけ、ソロ配信の予定から2人での配信となったこともあれば、当日23時に『Minecraft』配信があることをリスナーに予告した後に「みんな来れるかな?」とその場でメンバーにコラボ配信を呼び掛けてみるなど、「声はかけるが、各々に任せる」というラフで気楽な社風(ムード)がリスナー・ファンにも伝わっていくことになります。

これを象徴する配信が、2021年5月16日にありました。
4人それぞれのスケジュールを事前に抑えることなく、「雑に声をかけたら社員みんなが来るのか?」と突発でマイクラ配信をスタート。
フレアさんからの急な連絡にも関わらず、結果全員が集まって配信内に集まることになりました。
しかも、さくらみこさんは途中参加して途中退席、マイク音声もなかなか繋がずに進むなど、まさに気楽な社風(ムード)が充満した配信となったのです。

各々が自身の活動に注力しつつ、自分の配信スケジュールも事前に組み立てています。そんななか急なお誘いにパっと集まることができるのは、大型事務所ゆえのアドバンテージでもあり、不知火フレアさんの人徳や社風(ムード)作りが成す力、なにより仲の良さを示すエピソードといえます。

この4人に加え、フレアさんのパートナーであり盟友でもある白銀ノエルさんも2021年12月11日に加入し、5人のメンバーとなって現在まで活動しています。
ちなみにノエルさんの加入以降、「これ以上はメンバーが増えることはない」とフレアさんもしっかりと明言しています。

徐々に熱を帯びていく活動、そして「京まふ」へ
5人組のコラボグループとなった彼女ら「不知火建設」ですが、次第に『Minecraft』以外でのコラボ配信を重ねていくうちに、徐々に仲を深めていくことになります。

『Grand Theft Auto 5』などの他ゲームで荒々しいゲームプレイを見せつけるなどワイワイと楽しみ、フレアさん・さくらさん・星街さん・ノエルさんの4人で旅行へと行ってみたり、各々のメンバーの記念ライブにも「不知火建設」メンバーがお祝いに駆けつけたり…わずか1年と少しの間で濃密な日々を送るようになっていきました。

そんななか、星街すいせいさんがふと「不知火建設で企業さんのPR案件をやってみたい!」と配信中に口に出すことがありました。
最初のうちは「イヤイヤ、そんなまさか…」「急に来るわけがない」と誰しもがも感じていたところ、2022年9月に開催された「京都国際マンガ・アニメフェア2022」(京まふ2022)に初参加したホロライブブースにて、「不知火建設」としての初グッズが発売されました。

さらに、京都市内でのフォトラリーの実施、京都市営地下鉄や市営バスには「不知火建設」メンバーの広告が掲載されるという、なんとも豪華な内容となりました。これに合わせて、フレアさんとノエルさんが京都市内を観光。京都の魅力や「京まふ」の魅力をPRする配信をしました。

これに合わせるように、2022年9月7日にはなんと不知火建設の公式アカウントが登場し、メンバー5人が折を見て自由にツイートする総合アカウントとして運用されていくようです。

大前提の話ではありますが、ホロライブのメンバー同士はそもそも仲が良く、同期でデビューした者同士を中心にして結束が固いこともファンに知られています。ですが、これまでホロライブ内ではさまざまなコラボ/グループ/コンビ/トリオが現れてきましたが、公式アカウントが準備されるほどのグループはなかなか登場してきませんでした。

「最近、ノエルとポルカが仲良くしようとして頑張っているみたい。アタシはそれをほほえましく見ている」とフレアさんは雑談配信中に語っていました。フレアさんとノエルさん、さくらさんと星街さんは以前から仲良しコンビでしたが、デビュー順・経歴・得意分野・本人の活動方針はバラバラで、それまで付き合いが薄かった面々もいます。

そんな5人がひょんなキッカケで出会った不知火建設、もしかすれば今後ホロライブを背負っていくかもしれません。

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