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モラハラ夫から逃れた50代女性…「私物回収」阻む嫁ぎ先の“復讐”〜実録・ボディーガード体験談

オトナンサー


荷物を取りに向かった嫁ぎ先で待っていたのは…

【実際の例】ボディーガードを依頼する一般人は、こんなトラブルを抱えている

 パートナーのDVやモラハラから、着の身着のままで避難する人は少なくありません。そんなときに直面するのが、「自宅に置いたままの私物をどうするか」という問題です。取りに戻りたいけれど、そこには二度と顔も見たくない相手が…。このような人からの警護依頼が増えています。

 今回は、夫から逃げた女性が、古巣に荷物を取りに行く際についた警護の実話を、警護歴21年のN氏に伺いました。(関係者の個人情報保護への配慮から、内容に一部アレンジを加えています)

女性を迎えた「夫」一族への“強烈な違和感”

 ここ数年、元配偶者や元恋人の部屋から、私物を取りに行く際の警護が増えています。数年前のことですが、印象に残っている案件があります。

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 依頼人は、都内に住む50代半ばのA子さん。小柄で細身のおとなしい女性でした。結婚30年以上で、お子さんはいないとのこと。ハラスメントが原因で嫁ぎ先を飛び出してからは、妹夫婦の住まいで間借りしているそうです。離婚調停の真っ最中に、ご依頼をいただきました。

 数としては、若い女性からのご相談が多い警護内容ですが、年配の女性を例に選んだのには理由があります。私も、危険な現場には数多く立ち会っていますが、本件で感じた異質さは、人の心理を知る上で重要だと思うのです。

 A子さんの嫁ぎ先だった家は、都心から電車で2時間ほどの片田舎。当日は私を含め、2人が同行しました。昼過ぎに最寄り駅で依頼人と待ち合わせて、タクシーで向かいました。

 道中で、受けたハラスメントの内容を語ってくれましたが、その家は大変な旧家で、かつては豪農だったそうです。それが理由かは分かりませんが、閉鎖的で、しゅうとめの当たりもキツかったと話していました。子どもができなかったことでも、肩身の狭い思いをされたそうです。家事は1人で行い、朝は一番早く起床、夜は一番遅く就寝し、不手際があれば家族全員に叱責(しっせき)され、口答えは許されなかったといいます。夫からの暴力もあったようです。

 人間は、長く主従関係が続くと、反抗心を失います。狂った価値観が常識になり、「全て自分が悪い」と思ってしまうのです。しかし、妹さんや友人から「それは異常だ!」と指摘されて、初めて客観的に認識したそうです。それが離婚を考えたきっかけともおっしゃっていました。

 現地に到着したのは約30分後。門や塀がないので、どこまでが所有地かは分かりませんが、かなり広い敷地に大きな平屋が3軒と、物置らしき建物が数軒建っています。

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