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小松vs帝京第五

高校野球ドットコム

今夏甲子園出場の帝京第五・小林 昭則監督、今年度限りで解任

小松戦で試合前ノックを終え、ベンチに引き上げる帝京第五・小林 昭則監督

<秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会:小松8-5帝京第五>◇24日◇1回戦◇西条市ひうち

 今夏、帝京第五(愛媛)を初の夏甲子園出場に導いた小林 昭則監督が、今年度限りで同校監督を解任されることが明らかになった。これは9月24日(土)に行われた令和4年度(第75回)秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会1回戦・小松戦終了後に明らかになったもの。

 監督自身の話によれば「今年春に学校側から突然今年3月末での解任通告を受けたものの『今年入学する生徒のことなどを考えて、今年度いっぱいは続けさせてほしい』と妥協点を見出して今年度に入った。その後は状況が変わることを期待し、ここまで監督を務めてきたが、学校側の方針は変わっていないので、今年度で監督を退くことになる」と明言。同時に、同監督は来年春の春季愛媛県大会では指揮を執らない意向も表明している。

 小林監督は1967年8月5日生まれの55歳。現役時代は投手として帝京(東東京)では1985年センバツ準優勝投手、筑波大でも1987年秋の明治神宮大会初優勝、大学日本代表を経験し、1989年ドラフト2位でロッテオリオンズに入団。7年間で一軍27試合に登板した。

 その後は千葉ロッテマリーンズ打撃投手・スコアラーや母校の助監督などを歴任した後、2016年4月に帝京第五監督に就任。同年秋には早くも愛媛県大会準優勝・四国大会準優勝で翌年センバツに48年ぶり出場を果たすと、今年夏もノーシードから愛媛大会を勝ち上がり、同校史上初の夏甲子園出場を達成。この間、大本 将吾(2016年・福岡ソフトバンクホークス育成ドラフト1位・現:愛媛マンダリンパイレーツ)、田中 怜利 ハモンド(福岡ソフトバンクホークス2021年育成ドラフト5位指名)と2名のNPB選手も輩出している。

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 なお、帝京第五はこの日、8回裏の6失点が響き小松に5対8で負け。夏春連続甲子園出場が絶望的な状況となった。この結果を受け、すでにこの人事を通告されている選手たちも沈痛な表情を浮かべ、夏の甲子園でもマスクを被った秋元 来祈(2年)も「自分たちがもう一度監督を甲子園に戻そうと思っていたが、自分の配球ミスで負けて悔しい」と奥歯をかみ殺した。その上で「小林監督はいなくなってしまうけれど、これまで教わったことを活かしながら夏の甲子園に戻れるように意識を高めていきたい」と恩返しを誓っている。

(取材=寺下 友徳)

 
   

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