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5 分でわかる宮沢賢治『貝の火』あらすじ解説 因果応報とエゴの溝を語る現代の寓話

ホンシェルジュ

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国語の教科書に必ず載っている偉大な詩人にして童話作家、宮沢賢治。

彼が数多世に送り出した名作の中で、『貝の火』はややマイナーな童話として位置付けられています。とはいえその面白さやシニカルな寓意は未だに古びていません。

ひばりの親子を助けたお礼に宝珠・貝の火を手に入れた子ウサギのホモイがおだてられ増長し、やがて自滅の道を辿る話は、現代人の心にこそ響くのではないでしょうか。

今回は宮沢賢治『貝の火』のあらすじや、貝の火の意味を解説・考察していきます。

『貝の火』の簡単なあらすじ・登場人物紹介

『貝の火』の主人公は天真爛漫な子ウサギ・ホモイです。

ホモイはお父さんとお母さんの三人家族で仲良く暮らしていました。

ある日ホモイは川に流されたひばりの雛を発見。間一髪救助するも、無理が祟って寝込んでしまいます。

後日回復したホモイはひばりの親子に感謝され、鳥の王から宝珠・貝の火を贈られました。

ホモイが貝の火を手に入れた事は瞬く間に評判になり、キツネをはじめとする周りの動物たちが媚び諂いはじめます。

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やがてホモイはリスに命じて鈴蘭の実を全部刈り取らせる、キツネが台所から盗んできた角パンを貢がせる、むぐらを地中から追い立て気絶させるなど増長。

ホモイの父はそんな事をしていると珠が濁るぞと息子を窘めるものの、貝の火の輝きは一層美しく燃え上がるではありませんか。

数日後、ホモイはキツネに動物園が好きかと問われて首肯します。次いでキツネは動物園を作ろうとホモイを唆し、草原に箱の罠を仕掛けて小鳥たちを捕らえてしまいました。

ホモイがさすがに止めようとした所がらりと態度が豹変、逆に脅してきます。

キツネに脅され逃げ帰ったホモイは、貝の火に一点白い曇りが生じているのにあせり、紅雀の毛で刷いたり油に浸けたり大慌て。

しかし貝の火の曇りはますます広がるばかり。

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