top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

婚活パーティー後、女性陣の反省会「それで、彼とはどう?」

幻冬舎ゴールドライフオンライン

×

「綺麗な人だったな、まあ、俺には関係のないことだけど」。恋人のいないスミレは、学生時代の友人・リサと一緒に、海上保安部の最寄り駅で開かれた婚活パーティーに出かけた。そこで海上保安官であるショウタとカイリと出会う。リサとカイリはすぐにカップルとなる一方、スミレとショウタはお互いに惹かれあっているにも関わらず、なかなか進展しない。スミレは麻薬取締官という立場を隠さざるを得ず、またショウタも過去の経験から恋人を作らない主義を貫いているからだ。 そんな中、「海上保安官の一部で『ブツ』が出回っている」という噂を耳にする。要マーク人物はショウタに近い人物かもしれない。ショウタに惹かれながらも、任務を遂行するスミレは――。※本記事は、はしばみじゅん氏の小説『私たちに、朝はない。』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

1

私も収穫あったかな、一応……とつぶやいて頭を振る。だめだ、私は私情を挟んでいる場合ではない、と気持ちを仕事モードに切り替える。それでも、今回は純粋な参加者としてここに来たのだから私情ばかりでもいいはずでは……? それなのに仕事の影がちらつくとは、私は余程引きが悪いのだろうか。

上司である成瀬からのメッセージは、余裕があれば、という枕詞付きのメールではあったが、事件の香りを漂わされて私が純粋にパーティーを楽しむことなどできないタチであることをわかっていながら言っている。明らかに確信犯である。溜息を吐き出しつつ携帯を確認したところ、ちょうど着信があった。

「今どこだ。会えるか」

「建物前で友達と別れたところです」

広告の後にも続きます

「よし、建物裏にいるから来てくれ」

「了解」

私は言われた通りに裏に回り、すぐに目的を見つける。滑り込むように車両に乗り込んだ私に早速、成瀬リョウが軽口を叩いてきた。

「ずいぶん楽しそうだったじゃないか。お酒も進んだようだし」

「当初は仕事で来たつもりはありませんでしたから。それにしても、成瀬さんも鴨のスモーク、楽しんでおられましたね。それに、あの紺色のワンピースの女性に気に入られたようで」

言い返すとムッとされる。嫌なら、自分からふっかけるのをやめればいいのに。ところが、

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル