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上川隆也の“優しい声の響き”が心温める…死の狭間の“案内人”好演<さよならの向う側>

WEBザテレビジョン

上川隆也が主演を務めるドラマ「さよならの向う側」(毎週木曜夜11:59-、日本テレビ系)の第1話が9月22日に放送された。上川は、現世とあの世の狭間で亡くなった人の最後の24時間に寄り添うというファンタジックな役。優しい声の響きが見る者の心も温かくした。(以下、ネタバレがあります)

■清水晴木の小説をドラマ化

読売テレビ・日本テレビ系のプラチナイト木曜ドラマ枠では、9月22日より『4週連続オムニバスDRAMA』と銘打ち、2つのドラマをオムニバス形式で放送。番組前半30分は本作、後半25分(深夜0:29-)は「5分後に意外な結末」という構成になっている。

本作は、清水晴木による同名小説(マイクロマガジン社)が原作。上川演じる“案内人”が、思いがけず訪れた死に戸惑う人々を、現世とあの世の狭間「さよならの向う側」で迎え、彼らの最後の24時間に寄り添う。

あの世に行くまでの24時間、会いたい人と会うことができるが、自分が死んだことをまだ知らない人とだけ、という“案内人”からの提案に、どんな選択をするのかが描かれる。

■第1話は貫地谷しほりが演じる母の物語が展開

第1話は、中学校教師の彩子(貫地谷しほり)の物語。案内人に「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」と問われ、息子・優太(小林篤弘)や夫・宏隆(米本学仁)の顔を思い浮かべる。だが、「会うことができるのは、あなたが死んだことをまだ知らない人だけです」と言われ、彩子は恩師・石橋信良の自宅に向かった。

娘の恵(新川優愛)が出迎えてくれたが、信良は2年ほど前に亡くなっていた。

■上川隆也のせりふ回しが胸に響く

恵と会ったあと、まだ時間が残っていたが彩子は案内人に「私、もう消えてもいいや」と言う。彩子の本当の願いは、息子をもう一度抱きしめることだったからだ。そんな彩子に案内人は「あきらめる前に今一度、よく思い出して見てください」とアドバイスした。

彩子は夫が夜勤中のため、一人で留守番しながら寝ている息子がいる自宅へ。すると、息子が目覚め、会話し、もう一度抱きしめるという願いもかなえることができた。

実は、恩師の家に向かう前にも自宅に来ていて、息子に姿を見られた彩子。本来は自分が死んだことを知っている人に会うとその時点で現世から姿が消えるはずだった。だが、そうならなかったのは、恵との会話でもあった、子どもが“死”を理解しきれていないことにあった。

最愛の息子と持てた最後の時間は、幸せに満ちていた。

「確証はありませんでしたが、もしそうだとすれば…」と考えていたことを明かした案内人。そして、彩子を最後の扉へと導き、「これから生まれ変わるあなたの人生が、より良いものでありますように」と告げた。

上川演じる案内人の優しく寄り添う姿がなんとも心地よかった。包み込まれるような声の響きで、最後の送る言葉には心に温かいものが広がった。個々違う人々にこれからどう寄り添っていくのかも楽しみだ。

亡くなった者の視点で死に向き合う、号泣必至の物語。次回、9月29日(木)放送の第2話は、肝臓の病で亡くなった浩一(眞島秀和)は、「会いたい人はいない」と案内人に言う。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


 
   

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