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マーベルドラマ「シー・ハルク」“箸休め回”と思いきやタイタニアの襲来&心がざわつく不穏なラスト

WEBザテレビジョン

マーベル・スタジオの最新ドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の第6話『ただのジェン』が、9月22日に配信された。第6話では、“ジェン”ことジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マスラニー)が休暇を取って友人の結婚式に出席。前回のラストで“デアデビル”のヘルメットがチラリと映ったことで、いよいよ登場か?と思われていたが、それは次回以降に持ち越し。“第四の壁”(現実とフィクションの間に概念上存在する見えざる壁)を越えて、ジェニファーが「今回は1話完結の回、“シーズン途中に突然?”って思うよね。結婚式ってそういうもの」と明かしたように、これまでの流れとは違うエピソードになったのだが、ラストは前回とは違う意味で心がざわつく展開が待ち受けていた。(以下、ネタバレを含みます)

■「シー・ハルク:ザ・アトーニー」とは?

同作は、超人関連の訴訟を専門とする弁護士・ジェニファーが、30代独身の女性として、そしてスーパーパワーを持つ身長2メートルの緑色のハルクとして、悩みながらも人生を切り開いていく物語。ディズニーの公式動画配信サービス・ディズニープラスで毎週木曜昼4:00に独占配信中だ。

第6話はルルという高校時代の友人からジェニファーが結婚式に招待されるところからスタート。それも“ブライズメイド”をお願いされたという。ブライズメイドとは、花嫁をサポート役の人のことで、かなり重要な役割。ただ、ルルとは疎遠になっていて、「Of course you will!(やってくれるよね)」と半ば強制的なメッセージが届いていたので、ここだけでも2人の今の関係性が垣間見える。現に、ジェニファーは「きっと私に頼まなきゃ悪いと思ったんじゃない? 私も断れなくて」と、あまり乗り気でないのが伝わってくる。

ジェニファーがこの結婚式で楽しみにしていることと言えば、スーパーヒーローのコスチュームを手掛けるルークから、超人用スーツとは別に作ってもらったワンピースが着られること。お気に入りのワンピースを着て、シー・ハルクの姿で登場すると、みんなが集まり、一気に注目の的に。そんなジェニファーに対して、結婚式の主役である花嫁のルルはご立腹。結婚式にはシー・ハルクではなく“ただのジェン”として出席するようにとくぎを刺されてしまう。そうなることをジェニファーもお見通しで、あえてシー・ハルクの姿で登場したのだろう。その後に映し出されたタイトルロゴも“just JEN(ただのジェン)”になっているところに、このドラマのいつもの遊び心が感じられた。


■またまたタイタニアが登場!

そんな感じで、今回は箸休め的なスピンオフ回かと思っていたら、天敵とも言えるタイタニア(ジャミーラ・ジャミル)が登場。花婿の友達と付き合っていて、一緒に式に参加するという。初回に法廷で大立ち回りをして、前回は訴訟で争った相手。偶然とは思えないジェニファーはイラつき、ルルに「この女は私をこらしめたいから来たの」と説明するが、自分が主役でいたいルルは耳を貸してくれない。

いとこのチェドが、“DJインクチェブル・ハルク”を名乗って音楽で会場を盛り上げ、ジェニファーは気を紛らすためにお酒を飲んで踊って楽しんでいたが、飲み過ぎて嘔吐してしまい、ちょっと弱っているところにやってきたのはタイタニア。前回、法廷で投げた「これで終わると思わないで」という捨てぜりふ通り、やはり目的はジェニファー、シー・ハルクだった。箸休め的なエピソードかと思われたが、タイタニアの登場によって結局はいつもの流れの中でのお話になってしまった。


第6話では、もう一つのお話も展開。それはミスター・イモータルの離婚訴訟だ。ジェニファーは休暇中ということでマロリーが担当し、ニッキがそのアシスタントを務める。ミスター・イモータルは、スーパーヒーローのような怪力を持っているわけではなく、名前(イモータル=不死身)の通りただただ“不死身”という能力を持っている。死なない(死ねない)ため、とても長生き。だから法的に一度死ぬことで離婚を成立させようとしている。

そのやり方をマロニーとニッキに責められたイモータルは、窓を突き破って飛び降り、すぐに復活することを身をもって証明。結局、離婚訴訟のはずが、不死身の能力を使って、しかも偽名で多くの詐欺行為をしてきたことがバレて、集団で訴えられそうになってしまう。聞けば、「インテリジェンシア」というサイトに彼が復活するところを収めた動画がアップされていて、それをきっかけに詐欺行為だったことが分かったという。そういうところからバレるというのも、今のご時世ならではという感じ。被害者に賠償金を支払うことで解決するが、ここで被害に合わせた賠償額の分配をニッキが仕切り、有能なところをしっかりと示した。

結婚式場にタイタニアが登場して、箸休め的なエピソードではなくなったと書いたが、実はこちらの訴訟もスピンオフ的な話と思いきや、実は重要な部分を秘めていた。「インテリジェンシア」というサイトの中にシー・ハルクのサムネイルを見つけたマロリーとニッキ。そこにアクセスしてみると、シー・ハルクの殺害予告などの書き込みがあった。一気に不穏な空気となったラスト。殺害予告の真相や、焦らされた感がある“デアデビル”の登場など、残り3話、かなり濃い内容になりそうだ。

◆文=田中隆信
 
   

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