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Steam Deckで話題の作品は動くのか?第4回『メイドインアビス 闇を目指した連星』『GUILTY GEAR -STRIVE- 』

Game*Spark

9月15日から実施された東京ゲームショー2022においてなんと300台という膨大な数を体験スペースに設置した携帯ゲーミングPC「Steam Deck」。一時期はTwitterのトレンドにも入り、その注目度の高さを改めて見せつけました。

そして実際に体験した人は勿論のこと、まだ実物を見たことがない人も「最近発売されたSteamのゲームがどれだけ動くのか」という疑問を持つ人は多いことでしょう。そこで本記事では最近発売された、あるいはネット上で話題になった作品に焦点をあてSteam Deckで実際にプレイしたレビューをお届けします。

第4回のタイトルは『メイドインアビス 闇を目指した連星』と『GUILTY GEAR -STRIVE- 』。話題の3Dアクションゲームに、本連載では初の格闘ゲームを実際にプレイした結果はいかに。

『メイドインアビス 闇を目指した連星』とは
本作はつくしあきひと氏が執筆している人気ファンタジー漫画作品『メイドインアビス』をゲーム化したものとなります。プレイヤーは原作のヒロインであるリコを操作し、アニメの物語を追体験することが出来ます。本編である3Dアクションパートでは、実際に物語の中心舞台となる「アビス」を冒険することとなり、その過酷さを体験することになります。

また、条件を満たせば自分だけの冒険者を制作することが出来るようになります。こちらはつくしあくひと氏が監修したオリジナルストーリーが展開され、「アビス」の深淵を別視点から目指し、その謎を紐解いていきます。

本作はCERO Z(18歳以上対象)ということもあり、冒険者に対し容赦の無い過酷な仕打ちや展開が怒涛のように押し寄せるまさに「度し難い」アクションゲームとして作られています。それが一部界隈で話題となり、発売当日にはTwitterのトレンドに入るほどの話題作となりました。

なお、本作のSteam Deck互換性は「現在調査中」のステータスです。

"度し難い"コマンド表記
さて、本作をSteam Deckで実際にプレイした結果なのですが…まずプレイ自体は問題ありません。画面は安定してFPS60が出ており、ムービーやプレイ中に変な描写が出ることもありません。操作感についても違和感無くキャラを操作することが出来ます。LRボタンを多用するゲームでもないので、特に操作して疲れるということも無く疲労することもないでしょう。

ですがSteam Deckで本作をプレイするとかなり致命的な問題が1点だけ存在します。それはヘルプコマンドやムービー中に操作を要求するQTEの際にコマンド表記がキーボード+マウス操作の表記になっていることです。筆者の方でオプションなど調べてみましたが修正することが出来ませんでした。

これにより、どのボタンを押せばどのアクションが出るか全て手探りでやらなくてはいけません。それだけならまだ良いのですが、最大の問題はQTEの時。QTEで要求されるコマンドもキーボード+マウス想定のコマンドになる為、Steam Deckのどのボタンが対応しているのか全くわからないのです。本作ではQTEの失敗は即ゲームオーバーになってしまうため、かなりストレスが溜まります。

なので、このコマンド表記のブレをどうにか修正する方法があれば、本作は非常に遊びやすくなると言えるでしょう。バッテリーの消費もデフォルト設定で1時間35%程度なので、夜寝る前に少し「アビス」の冒険を体験するにはもってこいと言えますので。

『GUILTY GEAR -STRIVE- 』とは
本作は人気格闘ゲームシリーズ『ギルティギア』の最新作になります。魔法の理論化により発生した紛争から生み出された生命体『ギア』を巡る多くの人々の戦いが本シリーズでは何作も綴られており、本作で主人公である「ソル=バッドガイ」の一連の物語の集大成が描かれることとなりました。

また、本作は派手なエフェクトと痛快なアクション、そしてハードロックなBGMに個性あふれるファンタジー要素満載なキャラクターが格闘ゲームファンは勿論、格闘ゲームファン以外にも大きく話題になり大人気格闘ゲームシリーズの一角として名を上げることになりました。

さらに、直近ではDLC第1弾として「ブリジット」が参戦。ファン待望のキャラクター参戦ということもあり、実装当日にはプレイ人口が10倍に跳ね上がりSteamでの売上もTOP3に入りTwitterでも1日中トレンド入りし続けるなど、現在の格闘ゲームシーンにおいて話題の中心になる作品の一角と言えます。

なお、本作のSteam Deck互換性は「現在調査中」のステータスです。

Steam Deckで"Let's Rock"とは言いづらい
本作は格闘ゲームということで、一番重要なのは操作感。実際にSteam Deckのコントローラーでどれだけ遊べるか実験しましたが…正直言ってかなり難しいです。基本的なコンボはまだ出せなくはないですが、必殺技コマンドを含むような複雑なコンボはかなり難しいです。

Steam Deckの方向キーはかなり硬いため、コマンドを何度も入力するだけでかなりの指の負担になります。アナログスティックで操作することも出来ますが、こっちはこっちで逆に柔らかすぎるのでかなりの頻度でコマンド操作が化けてしまいます。

本作では初心者向けにワンボタンやボタン連打でコンボが出るようなシステムは搭載されていない為、そういった意味でも格闘ゲーム初心者に手軽に遊べるものではないですし、格闘ゲーム上級者であっても操作するのは困難でしょう。総じてSteam Deckで本作を遊ぶのは不向きと言えます。

なお、それ以外の画面表記や動作に関しては問題ありません。戦闘中にラグが発生したりもしないので、操作デバイスの面以外においてはそこまで大きな問題はないでしょう。

また、バッテリーの消費はデフォルト設定で1時間45%程度。本作はストーリームービーが大量に用意されているので、ムービーを寝る前に寝転がって見る、というのはアリかもしれません。非常にストーリーが濃厚かつ面白いので、見てない方はぜひ見て下さい。

ゲームによってはやはり不向きはある
Steam Deckは非常に多種多様なゲームに対応出来るように作られていますが、やはり不向きなゲームはどうしても存在します。また、UIなど大事なところに表記ずれや不具合が発生しているものも存在している、というのが今回のレビューで判明しました。

とはいえ、今後Steam DeckはモニターやUSBデバイスを接続出来る専用ドッグも販売予定ですし、新しい作品についてはフィードバックを送ることで改善することを明言しています。なので、現段階では遊びづらいゲームであっても、一般に出回る頃には遊びやすくなる可能性も秘めています。なので、今は微妙でも数ヶ月後の進歩に期待したいと思います。


 
   

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