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「45歳」「母」の元RIZINガール。ただの“ラーメン屋で働く女の人”が大きな夢を叶えるまで

日刊SPA!

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「45歳」「母」の元RIZINガール。ただの“ラーメン屋で働く女の人”が大きな夢を叶えるまで

 総合格闘技イベント「RIZIN」の公式ラウンドガール“RIZINガール”を7月で卒業したじゅんこさんが、じつは「45歳」で「母」だった——。そんなニュースが先日、大きな話題を呼んだ。Twitterには「見えない」「若々しい」「美魔女」などの声が溢れていた。

 とはいえ、彼女に関する詳しい情報は、そう多くは出てこない。SNSをのぞいてみれば、福岡在住で天神のラウンジに勤めている様子が見てとれるが、いったい何者なのか。じつは5年前まで「ただの“ラーメン屋で働く女の人”だった」というが……。

 今回は、そんな謎多き元RIZINガールのじゅんこさんを直撃した。

◆「世間には意外と知られていなかった」と実感

「今回、初めて“公表”したように思われているのですが……“イチナナ”を始めた当初から年齢はもちろん、結婚して子どもがいることも隠しておらず、RIZINガールの自己紹介でも話していました。世間には意外と知られていなかったんだなって」(じゅんこさん、以下同)

 思わぬ反響に本人も驚きを隠せないが、じゅんこさんが参加していた“RIZINガール2021”は、ライブ配信アプリ「17LIVE」(ワンセブンライブ/イチナナ )とのコラボレーション企画だった。彼女はアプリ内のイベントを勝ち抜き、RIZINガールのオーディションに出場。見事その座を得たのだとか。

「RIZINガールになれたのは奇跡、自分でも“ありえない”と感じていて。今でも夢の中にいるような感覚です。もともとは“たんなる一般人”なのに、40歳でライブ配信に出会ってから、リスナーさんに導かれるようにここまで来ました」

 じゅんこさんは「本当にただの“ラーメン屋で働く女の人”だったんですよ!」と言って笑う。それが、ひょんなきっかけから運命の歯車が動き出す。

◆“ラーメン屋で働く女の人”に訪れた人生の転機

「人生はどこにチャンスが落ちているのかわかりません」

 彼女は5年前まで専業主婦だったという。

「よく勘違いされるのですが、わたしは元モデルとか芸能関係ではなくて。当然、“大人のコネ”とかも一切ありません。家と近所のスーパーの往復、ママ友の付き合いをする日々で……」

 そんななかで、「テレビで『有吉ジャポン』(TBS系)を見ていて“ライブ配信が稼げるらしい”と知って、やってみたいと思ったんです」とじゅんこさん。今でこそ多くの人に認知されているが、当時は一般的ではなかったことから「そんなにおいしい話があるはずないだろう」と半信半疑だった。それでも“物は試し”とばかりにアプリをインストール。

 平凡な毎日が一変するとは、このときは思いもよらなかった。

「ちょうど身内がラーメン屋をオープンするタイミングで。私も店を手伝うことになっていたので、宣伝になればと思って、準備の様子などを公開してみたんです。それが『ラーメン屋の厨房で女の人が博多弁で配信している』と話題になって(笑)。やり始めたばかりでバズッてしまったので、自分でもワケがわからなかったです」

 そして、リスナーから求められるかたちで配信するように。フォロワー数はみるみるうちに増えていった(現在は約15万人)。

「ライバーとしてそれなりになってきた頃、ラーメン屋の仕事は辞めることになったんですけどね。その後はライブ配信を中心に生活がまわっていきました」

◆あえて“一般人”としてありのまま…

 アプリ内のイベントにおいて、高級ワイナリー「ランボルギーニスプマンテ」のアンバサダーに就任するなど、快進撃を続けるじゅんこさん。そのなかで、“RIZINガールのオーディションに参加する権利”を得ることに。

「リスナーさんから『年齢や地方在住とか関係なく、夢は叶えられることを証明してほしい』と言われたんです。ただ、RIZINガールのオーディションに参加しているのは、若いグラドルやアイドル、レースクイーン、第一線で活躍されている方ばかり。

 そのうえ、だれもがオーディションに向けて体を鍛えたり、何かしらの準備を重ねてきているわけで……。わたしは、みんなから不可能だと思われているなかで、あえて本当の一般人として、ありのままでいこうと思いました」

 最初から“完璧”ではないことを受け入れた。すでに40歳を過ぎており、家族やプライベートの悩みで切羽詰まっている……。だからこそ、「そんな自分を曝け出し、見た人に勇気を与えられたらいいと思った」と振り返る。

 結果は、合格だった。しかしながらラウンドガールとしてリングに立ったことなど一度もなく、テレビでしか見たことのない人や景色。

「あまりに現実味がなさすぎて、最初は上の空でした。うまくいかないこともありましたが、今までプロとしてやってきたわけではないので、失敗しながら少しずつ成長するしかないと思って」

◆福岡と東京を往復する日々

 RIZINガールの活動がスタートした少し後、じゅんこさんは天神のラウンジでマネージャーとして働き始める。六本木の有名店「ファブリック」が福岡に進出する際、知人のツテで頼まれたのだとか。

 福岡と東京を往復するようになり、一時期は肉体的にも精神的にも辛かったという。

「我ながらめちゃくちゃなリズムのときがあって。福岡で朝まで働いて、そのまま東京に飛んでRIZINの仕事をする……。本来お店からはRIZIN優先で大丈夫と言われていましたが、いざ自分のお客さんが会いに来てくれたときに、その場にいないというのが嫌で」

 キャストの在籍数は400人規模、出勤は常時40人〜50人の大型店で、彼女は責任のあるポジションを任されている。

◆娘にとって“自慢のママ”でありたかった

 仕事と家庭、芸能活動を両立しながら、彼女には見せたい背中があった。

「思春期の娘(16歳)がいるのですが、じつは親子関係がうまくいってなくて。ちょうど難しい時期というか……。いろんなことの両立は大変ですが、彼女にとって“自慢のママ”でありたいとか、夢をもつことの大切さを伝えたいとか、そういう気持ちは大きかったです。

 娘は朝倉未来選手や海選手のファンなのですが、彼らと同じリングにママが立っている姿を見て、何かしら感じるものがあったのならばうれしい。今のところは直接何かを言ってくることはありませんが……」

◆福岡のカリスマ的な存在になりたい

 RIZINガールとして1年間の活動を終えたばかりだが、少しずつ次の目標が見えるようにもなってきたという。

「美容関係や洋服のブランドを立ち上げて、みんなが年齢を気にせずにオシャレが楽しめるようにしたい。あとは、福岡で夜の仕事もしながら影響力のある圧倒的なカリスマになってみたいんです。東京ならば愛沢えみりさん、そして大好きな大阪の門りょうさん。自分もそういう存在にいつかなりたいです。

 ともあれ、すべては『有吉ジャポン』を見てライバーになったことから人生が変わったので、今度は自分が出演者として出てみたい。“そんなことできるわけないじゃん”ということを今後もどんどん叶えていきたいと思っています。もしも“わたしなんて”とか“子どもがいるから”と言って諦めている人たちが、少しでも何かに挑戦してみようと思えるようになるならば、わたしがやる意味もあるのかなって」

 多くの人が年齢や家族を言い訳に、自分自身を置き去りにしていないだろうか。あらゆる状況を受け入れながら、まっすぐに突き進むじゅんこさん。彼女の姿を見ていると「人生まだまだこれから」と思わざるをえない。

<取材・文/藤井厚年、撮影/長谷英史>

【藤井厚年】
Web/雑誌編集者・記者。『men’s egg』編集部を経てフリーランスとして雑誌媒体を中心に活動。その後、Webメディアの制作会社で修行、現在に至る。主に若者文化、メンズファッション、社会の本音、芸能人などのエンタメ全般を取材。Twitter:@FujiiAtsutoshi

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