台北出身の友人の話では、台北はパリパリやサクサクの餅皮蛋餅が主流で、モチモチした粉漿蛋餅は中部から南部に多いのだとか。もちろん、台北にも粉漿蛋餅が食べられるお店(例えば『真芳』など)がありますが、知っておくと地域の傾向が掴めますね。
また、「古早味蛋餅」と書いてある店は「モチモチの蛋餅じゃないかな?」と想像できるそう。古早味(台湾語:ゴーザービ:kó͘-chá-bī)とは、懐かしい、伝統的な、という意味のこと。生まれた時代によってこの言葉に抱く感覚が違うかと思いますが、「1970年前後に生まれた人は、だいたい1960~80年をイメージして使う」とのことです。
つまり、すでにもちもちの蛋餅ができあがっていた頃に生まれた人は、子どもの頃からある懐かしい味だということですね。いずれにせよ、台湾における「古早味」というのは、数十年前ぐらいの感覚なのではないかと思います。
さて、そんな「古早味」な蛋餅も含めて、次のページでは東京および近郊で食べられるおすすめのお店をご紹介しましょう。