top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

その声かけが「指示待ちっ子」を作る。愛情は「心配」より「信頼」で伝えよう。

BOOKウォッチ

×
子どもは「親の心配」をランドセルに入れて登校しています(WAVE出版)<amazonで購入>

 不登校、不適応、性の問題、自己肯定感の低さ、学習意欲の低下、ネットトラブル……。子どもへの心配は尽きないが、まずは親自身の「不安」を解消することだという。

 じつは、子どもの内面の形成には「親の無意識の習慣」が大きく関わり、親が習慣を変えることで子どもの行動も変わるというのだ。

 本書『子どもは「親の心配」をランドセルに入れて登校しています 「指示待ちっ子」が「自分から動く子」になる親の習慣』(WAVE出版)は、我が子のために身につけたい「新しい習慣」を紹介した1冊。

「あり方」の影響力

 著者の桑原朱美さんは、25年間で7万人以上の子どもたちを保健室で見守ってきた元養護教諭。NLP教育セラピスト。

 「NLP(神経言語プログラミング)」と「脳科学」を教育で活用した先駆者でもある桑原さんだが、これらを学ぶ中で衝撃を受けた理論があったという。それは「非言語コミュニケーションは、言語コミュニケーションの2万倍ほどの圧倒的な力で、相手との関係性に影響を及ぼす」というもの。

広告の後にも続きます

 本書は「子どもがイキイキと自分の力を発揮し、主体的に生きていくための親の習慣」について、「指示待ちっ子が育つ親の習慣」(左ページ)と「自分からやる子が育つ親の習慣」(右ページ)を対比しながら紹介。

 「思考」「言葉」「行動」「愛情」「生活」「インターネット」の6つの視点から、親の習慣にかんする思い込みや勘違いを明らかにする。

 「大切なのは、やり続けることです。簡単に手に入れたものは簡単に崩れていきます。しかし自分が試行錯誤して実践して手に入れたものは、新しい習慣として身につくばかりでなく、それに取り組む『あり方』が、言葉の2万倍の影響力で、お子さんにプラスの影響を与えるのです」

「心配」を「信頼」に

 ここでは「愛情」のかけ方から1つ、「指示待ちっ子が育つ親の習慣」と「自分からやる子が育つ親の習慣」を見てみよう。

■指示待ちっ子が育つ親の愛情――心配が愛情と考える
 心配ばかりでは、子どもは「信頼されていない」と感じるようになる。

■自分からやる子が育つ親の愛情――信頼が愛情と考える
 子どもを信頼するために、親自身が自分を信頼しよう。

 こんな例を挙げている。6年生のG君が友だちとけんかをして、小さな傷をつくって保健室に来た。「担任の先生からおうちの方に連絡してもらおうね」と桑原さんが言うと、「絶対にやめて!」とG君は言った。

 母親が知ったら、友だちの家に怒鳴り込んだり先生に文句を言ったりするそうで、G君も以前はその気持ちが嬉しかったが、今は嫌なのだという。

 「子どもは、親から心配されることを、必ずしも愛情として感じるとは限りません。必要な時期に、心配を信頼に変えていく必要があります」

 心配しているときの脳は、起きていないことを「こうなったら嫌だ」と想像し、無意識に主観的な映画を上映している状態。不安や恐怖は「今、ここにいる自分の感情」に影響する。脳科学的に言うと、「感情を伴った想像は、現実化しやすい」のだという。そこで、「心配は信頼に変えましょう」と桑原さん。

 「信頼とは『もしも失敗してもそれを乗り越えて成長できる』と信じていることです。子どもを信頼するためには、『親自身が自分を信頼する』必要があります」
  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(読書)

ジャンル