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『六本木クラス』平手友梨奈VS新木優子の勝負は形勢逆転 葵と優香の正反対のアプローチ

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『六本木クラス』©テレビ朝日

 新(竹内涼真)に気持ちの変化が見られた『六本木クラス』(テレビ朝日系)第11話。居酒屋「二代目みやべ」店長から株式会社RC代表に上り詰めた新の側にはいつだって片時も離れずマネージャーの葵(平手友梨奈)がいた。

 参考:【写真】“ディフェンス”する平手友梨奈

 新に出会うまでは、頭脳明晰で冷静沈着、そしてエキセントリックな一面があり誰にもどこにも属さず “一匹狼”だった葵。何をやっても難なくこなせてしまい、熱中できるものはなく常に持て余している。そんな低体温気味だった葵にとって、自分の損得を顧みず裏も読まずに真正面から人に向き合い、何度理不尽な目に遭おうとへこたれない新は出会ったことのない異端児そのもの。想像の斜め上をいく彼のどストレートさは彼女にこれまでの価値観を根本から揺るがすほどの大きな衝撃と刺激を与え、退屈だった葵の人生を一転させる。

 新が巻き起こす“熱狂”の渦に自ら飛び込み、初めて夢中になれるものを見つけていく葵。クールビューティーな葵は新の前では惜しげもなく愛情表現を出し、信頼している飼い主にだけお腹を見せる忠犬のよう。葵の中でそれまで芽生えたことなどなかっただろう、誰かに“何かしてあげたい”“守ってあげたい”という感情がダダ漏れる。寝ている新の腕に残る傷を見つけ「もう二度と一人で悲しませたくない。この人に手を出した奴らはみんな潰してやる」と一人静かに人知れず心に誓う姿は、“この人が笑顔で幸せでいられることこそが自分の幸せ”という最上級の愛情表現で美しくもあり切なくもあった。

 一方通行で、ここまである意味勝手に盛り上がり新を追いかけ続ける姿は、ともすれば“ホラー”にもなりかねないが、平手演じる葵はそれを見事軽やかに免れている。それは相手に自身の今後を委ねてしまうような危うさがないからだろう。

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 新から寄せられる信頼感が葵を突き動かす原動力になっているのは間違いないものの、新のあのナチュラルに罪深き言動に過大な期待をし一喜一憂したりしない葵の“ブレなさ”は痛々しさを伴わない。自分で自分の情緒を保てる強さと賢さが葵には備わっている。自分の頭で考え行動でき、そして新の“好きなタイプ”、つまり優香(新木優子)のようになろうと見当違いな努力をしない。ありのままの自分で、自分が得意とすることで彼を近くでサポートし続けるため、一方通行な恋ながらも葵の自己肯定感が削がれてしまうことがない。

 一方で、相手への期待ばかりが募り、それが目に見えぬ圧や鎖となり、自分自身の首を締め身動きが取れなくなってしまっているようにも見えるのが、新の高校時代の同級生で初恋相手、そしてライバル会社「長屋ホールディングス」の優香だ。

 新と優香が良い雰囲気になりキスしそうになったところを「ディフェーンス!」と言って割って入り、優香の口を抑え阻止する葵の鮮やかさはいまだ鮮烈に印象に残っているが、まさにここにきて形勢逆転が見られた。葵は優香の受け身の姿勢を「何もしなくてお願いばっかり」と一蹴していたが、その言葉通り、優香は葵のように自分の気持ちを新に正直にぶつけるタイミングが少し遅かったのかもしれない。

 どこかでボタンを掛け違えた恋愛というのは往々にして女性側の方が“沼り”やすく、今まで自分のことをずっと優しく愛おしそうに眼差してくれていた新の瞳が今は自分ではない相手――葵の姿を追い、捉えていることに気づいた時のショックや後悔たるやお察しはする。

 それゆえついつい口を突いて出てくるのは「新は私を自由にしてくれるんでしょ?」「新は私のことだけ好きでいてよ!」と、どこまで言っても新を試すような、過去の約束にすがるしかないお願いばかりで、どうしたって言葉尻には新を責めるようなニュアンスが滲んでしまう。自分でもその可愛げのなさに嫌気が差し、新の気持ちを引き留められないと察すると「冗談」と強がってしまうのもまた優香らしい。改めて第11話は葵と優香のアプローチの違いが如実に表れた回だった。

 いよいよ本作も最終章突入。次回予告によると「葵が好きだ」と初めて明言する新の声が響くも、その声は、想いは葵本人に無事届くのだろうか。(佳香(かこ))

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