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『家庭教師のトラコ』橋本愛が見つけた3つの好きな言葉 母親の形見に込められた願い

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『家庭教師のトラコ』(c)日本テレビ

 ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)が9月21日に最終回を迎えた。タイトルは「最後の授業~私の正しいお金の使い方」。本作でトラコ(橋本愛)は一貫して3家族の子どもたち、そして母親たちに「正しいお金の使い方」を授業してきたが、それは同時に生きるため、つまりは人生の授業でもあった。

参考:『家庭教師のトラコ』母親が残した一通の手紙 3人の“母親”の腕に抱かれ咽び泣く橋本愛

 遊川和彦の脚本作品には必ずお決まりのセリフが登場するが『家庭教師のトラコ』では、「私には嫌いな言葉が3つある」がそれに当たる。これまで自分を偽り、演じてきたトラコは、ありのままに生きていくと決めた。それでも自分を家庭教師として必要としてくれる3家族。「嫌いな言葉」しか見つけられなかったトラコは今では「好きな言葉」が3つできた。 自分を見失わないで逆境を乗り越えていく知恵(加藤柚凪)から学んだ「覚悟」。自分の進学よりも初めてできた友達を大切にする高志(阿久津慶人)の人を信じる「勇気」。人を笑顔にする人生を歩む決断をした守(細田佳央太)の持つたくさんの「愛」。特に3つ目の「愛」はトラコが最も嫌いとしていた言葉。つまりは心の持ちようで人は何度だってやり直すことができるということでもあったのではないだろうか。

 実の母・香苗を亡くしたトラコには「お母さん」と呼べる真希(美村里江)、智代(板谷由夏)、里美(鈴木保奈美)の3人の母ができた。それぞれ強く、明るく、優しい理想のお母さん。かつて養護施設で福多(中村蒼)が里親に拾われ、トラコは一人で生きてきたが、今では「お母さん」と呼べる大切な存在が3人もいる。

 そして、トラコは最後に自分の中に眠る福多への思いにも気が付くこととなる。妻となる日向子(片山友希)と福多の結婚式前に突如現れるトラコの存在は、新婦側にしてみれば略奪愛でしかないが、20年以上の間そばで優しさや愛をくれた福多にトラコはやっとその思いを伝えることができた。自分を犠牲にしてまでも常に気遣ってくれていた福多は、トラコの一番の理解者である。福多のプロポーズに「少し待ってほしい」と返事をしたというトラコが心憎い。

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 その返事の真意は、北海道の小さな町で待つ子供たちに授業をしに行くためだ。そこには母・香苗の形見でもある地球儀に秘められた「いろいろな場所に出かけて、1人でも多くの人に出会ってほしい」という願いを汲んだ行動でもあった。アタッシュケースを片手に子供たちに会いに行くその姿は、トラコが例に出すサンタクロースのようでもある。「世界で一番正しいお金の使い方」ーーそこには必ず相手を思いやる無償の愛が込められていることを『家庭教師のトラコ』は伝えている。(渡辺彰浩)

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