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警察困惑。配達ロボットが立ち入り禁止の犯罪現場を通り抜けようとする鉄の意思

カラパイア

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image credit:Film The Police LA/Twitter

 どうしても早く配達したかった。その熱意は認めよう。だがロボットさん、そこは犯罪現場で立ち入り禁止区域だ。

 海外メディアで話題となっていたこのシーンはアメリカで目撃されたもの。そこには警察が封鎖したテープの前にたたずむ食品配達ロボットが。

 人間なら迂回という選択肢があっただろう。だが一途なロボットさんは、いったん立ち往生するも、絶対にそこを通るという鉄の意思を見せつける。

どうしてもここを通らなきゃ!封鎖エリアで立ち往生する配達ロボット

 この光景は先日アメリカのロサンゼルス市内で目撃されたものだ。いつものように所定のルートで配達先に向かっていたロボット。ところが…

 その先にあったのは立ち入り禁止の黄色いテープ。なんとロサンゼルス市警察による封鎖エリアに出くわしたのだ。

 困ってしまったロボットは立ち往生。かといって迂回する気配もない。絶対この道を通る!ロボットには鉄の意思があった。一部鉄だけに。

 そこで近くの男性がテープをひょいっと持ち上げたところ…

 おやまあずんずん行っちゃたよ!
 ちょっ、まずくね?警察に止められるんじゃ…?

 一方、思いもよらぬ侵入者に警官たちもとまどい気味。

 「おいこれどうするよ?」「え、デリバリーロボットだろ?」的なやりとりがかわされるも、最終的には走り去るロボットの後ろ姿が。

 普通の人ならこうはいかない。しかもここはアメリカだ。武器的なものでも持ってたら、身柄拘束待ったなし、最悪銃を突きつけられる危険性も…

 だがロボットは警官を恐れない。淡々と我が道をつき進む。すべては「配達」というミッションの為に。

ロボットは治外法権となるのか?

 一般人立ち入り禁止の封鎖エリアを小さいロボットが鉄の意思を持って突進していく様子は、勇敢でもあり無謀でもあるが、クスっと笑えたりなんかする。

 だがただ現実には笑いごとでは済まされない。本来ならこうしたロボットも一般人と同様に迂回すべきで特別扱いは許されないと考える人もいるはずだ。

 そういう意味ではこのロボットを扱う企業の責任が問われるケースであるともいえる。

 メディアによると、ロボットに気づいた警官はたくさんいたが大半が無視。それ以外の者は困惑しつつロボットのために道を空けてやったりしていたそうだ。  急きょ現場に急行して周辺をただちに封鎖。なのに無断侵入したロボットはわりとあっさり通すとか、警察もずいぶんなゆるさだ。

 動画を投稿したツイッターユーザー Film the Police LAさんはこうコメントしている。
信じがたいものを見た気分ですよ。ロボットが行くところを確かにこの目で見たのに「今撮ったのは何だったんだ?」って自問するぐらいにね
 まああれだ、単に遠くてわかりにくいだけで、警察もロボットの所持品をチェックしたり、身元を照合したり製造元や派遣元に問い合わせた上で通過を許可した可能性もなくはない。

問題のロボットは自律走行じゃなく人間の監督下だった

 なお警察にひるむことなく現場を横断したロボットは、Uber(ウーバー)社のデリバリー部門と契約中の宅配ロボット企業 Serve Robotics(サーブ ロボティクス) のもので、半年ほど前からロサンゼルスで働いているそう。

 この件について同社広報担当はこのように述べている。
Serve の標準的な操作手順にはルート変更もあり、立ち入り禁止のテープを突破するようなことはありません。ただ今回、ロボットを監督していたスタッフは、彼らが手を振っているのを見たそうです。我々は今後も運用手順が確実に守られるよう対策を講じていきます
 つまり犯罪現場に侵入した時、このロボットは完全な自律走行ではなかったのだ。
当社のロボットはほとんどの状況で自律的な動作が可能ですが、安全のため人間の監督者に動作を割り当てています。今回の事件の原因は人為的なナビゲーションミスです

今回の封鎖はデマ情報によるものだった

 また後でわかったことだが、今回の封鎖は「ハリウッドの高校で銃の乱射事件が起きている」という通報から当局が高校周辺一帯の封鎖に踏み切ったもの。

 だがその通報はデマで実際は何も起こらなかったそうだ。

 今回の件についてロサンゼルス警察はコメントを差し控えている。ただ現地ではこうしたロボットがかなり頻繁に行き来しており、それぞれの機体に名前まであるそうだ。

 ロボットが当たり前にいる日常はもう未来の話じゃない。警戒すべき対象にロボットが加わる未来もいずれやってくるんだろうか?

 ある程度大型のロボットが活躍するようになり、人間がロボットに偽装しちゃえばやりたい放題になっちゃうから、やはり法整備は必要なのだろう。

References:futurismなど /written by D/ edited by parumo

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