top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

“好きな格好”で臨んだ卒業式。教室に入ると一斉に注目され…

幻冬舎ゴールドライフオンライン

×

性転換手術を終えて新しい自分になったとき、ようやくこの地獄が終わりを迎えた――。過酷な運命に向き合う痛みと、愛への渇望を赤裸々に綴ったエッセイ。※本記事は横関ハル氏の書籍『レインボー ~性同一性障害と共に生きて~』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部抜粋・再編集したものです。

【前回の記事を読む】女扱いされるくらいなら「いっそボコボコに殴られたかった」

居場所

卒業式当日。僕はウキウキした気持ちで目が覚めた。ブレザーを着ることが嬉しかった。袖を通して鏡の前に立つ時に村瀬の顔が浮かんだ。早く会いたかった。

学校へ登校する時はとてもドキドキした。なぜならみんなの反応が気になって仕方なかったからだ。

僕はいろいろなことを想像した。シーンと静まり返ってしまったらどうしよう。案外、賑やかな中で気付かれないだろうか。僕はそわそわしていた。

広告の後にも続きます

教室へ着くと、みんなが一斉に僕に注目した。僕はばかにされるような気がして少し俯いた。

「かっこいい」

クラスメイトの女子たちがそう言って集まってくれた。ちょっとだけ意外な反応に僕はほっとした。

村瀬が来た。

「えっ、ちょっと何それ?」

「何って制服だよ」

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル